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平成24年第2回定例会(第4日目 6月18日)

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  1. 菰野町議会 2012-06-18
    平成24年第2回定例会(第4日目 6月18日)


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    平成24年第2回定例会(第4日目 6月18日)         平成24年菰野町議会第2回定例会(第4号)                平成24年6月18日(月) 午前10時00分開議              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜     第1 一般質問 2.会議に付した事件   日程第1 3.出席議員(18名)   1番  服 部 住 雄 君        2番  星 川 佳 信 君   3番  藤 田 賢 吾 君        4番  出 口 利 子 君   5番  益 田 和 代 君        6番  伊 藤 雅 慶 君   7番  秦   好 文 君        8番  内 田 親 根 君   9番  渡 辺   昇 君        10番  矢 田 富 男 君   11番  中 山 文 夫 君        12番  千 賀 優 子 君   13番  諸 岡 文 人 君        14番  進 士 尚 義 君   15番  増 田 秀 樹 君        16番  久留美 正 次 君   17番  加 藤 昌 行 君        18番  中 川 哲 雄 君
    4.欠席議員(0名) 5.説明のため出席した者(19名)   町長      石 原 正 敬 君   副町長     諸 岡 高 幸 君   教育長     櫻 木 政 史 君   消防長     内 田 眞 伸 君   総務課長    位 田 嘉 則 君   企画情報課長  河 内 伸 博 君   財務課長    位 田   進 君   税務課長    寺 本 浩 二 君   住民課長    薮 田 修 三 君   会計管理者   田 中 孝 昭 君   子ども家庭課長 小 林 義 久 君   健康福祉課長  柴 田 英 二 君   都市整備課長  河 内 耕 二 君   観光産業課長  大 橋 克 哉 君   環境課長    高 田 峰 昭 君   水道課長    高 橋 正 士 君   下水道課長   松 尾   弘 君   学校教育課長  宇佐美 正 文 君   社会教育課長  川 瀬   敏 君 6.出席事務局職員(3名)   議会事務局長  伊 藤   悟 君   書記      瀧 見 美 奈 君   書記      黒 田 泰 弘 君                午前10時00分 開議 ○議長(渡辺 昇君) 皆さん、おはようございます。御苦労さんでございます。  ただいまの出席人員は17名で、定足数に達しております。  よって、平成24年菰野町議会第2回定例会は成立をいたしましたので、再開をいたします。              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○議長(渡辺 昇君) 直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しましたとおりでございますので、よろしくお願いいたします。              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎日程第1 一般質問 ○議長(渡辺 昇君) 日程第1、一般質問を行います。  それでは、11番議員、中山文夫議員、登壇願います。            〔11番 中山文夫君 登壇〕(拍手) ○11番(中山文夫君) おはようございます。  平素は大変お世話になっております。11番議員の中山文夫です。  質問に入る前に、2点ほどお話をさせていただきます。  まず、1点目です。  昨年の3月11日に発生した東日本大震災は、皆さん御承知のとおり、東日本各地に想像を絶する被害をもたらしました。  被災した直後は、被災地へ行かれた方ならもちろんのこと、多くの国民が純粋な気持ちで心から復興支援を願ったことだと思います。  私も何度も行かせていただきましたけども、私が向こうに行って一番心を痛めたのは、学校が再開され始めたころに見た登校時の光景でした。津波で流された車が何台も重なって歩道をふさいでいる。無残に破壊された家屋が連なる横を子どもたちがマスクをして下を向いて登校している姿でした。  破壊された家屋には、つい先日までごく普通に生活していたであろうと思われる生活感がにじみ出ており、それが道行く人にさらけ出されているのです。震災前の天国と震災後の地獄が交錯する光景がそこにありました。  本来なら、きのうの夜ですね、見たテレビ番組の話や、スポーツやゲームの話で楽しそうに登校するはずなのに、何も語らず下を向いてただ歩いているだけの子どもたちの姿には本当に心が痛みました。  1年が過ぎた被災地では、町の中は片づけられて、震災直後とは逆に、ここで人が住んでいたのかと思うぐらい何もかもなくなっているところがありますが、これはなくなっているのではなく、がれきの山となって数カ所に集められ、うずたかく積まれているのです。  多くの被災者は、今なお、そのうずたかく積まれたがれきと隣り合わせで生活をしています。  発災当時は、世界じゅうの人が支援してくれました。今はどうでしょう。のど元過ぎればではないでしょうが、早くも風化してしまっているのではないでしょうか。  町長は、いち早く被災した人たちのもとへ駆けつけてくれました。そこには行政間の駆け引きなどなかったと私は思っています。心が体を動かした、そんなふうに思います。  町長は、星川議員への答弁で、ニーズに寄り添った支援という言葉を使われましたが、被災地ではまさにがれきの処理こそ一刻も早く支援してほしいと思っているのではないでしょうか。  のどが渇いている人に必要なのはコップ1杯の水です。あんこたっぷりのまんじゅうではありません。相手が困っていることには目をつぶり、他にしてほしいことはないかと聞かれても、余りうれしくはないでしょう。  困ったときはお互いさまと言えるのは、困ったことを引き受けるときに言えることだと思います。がれき受け入れが正しい判断かどうかは私にはわかりません。100ベクレルが安全なのかどうかも私もわかりませんし、専門家でも判断するのは難しい。絶対にということはないと思うんですけども、だれにもわからないと思います。特に今、政府が信用できないから、国民の皆さんは不安なのかもわかりません。  各県の大気中の環境放射線量が新聞に載っています。きょうも載っていました。事務局、資料をお願いします。  これが、きょうの新聞に載っていた大気中の環境放射線量です。上のほうの表は、これはここにも書いてありますけども、累積線量で、昨年3月23日からの値、これは累積でございますが、その下、大気中の環境放射線量というのをちょっと大きくしていただけるとありがたいですが。これを私はいつも見てるんですけども、三重県よりも今問題になっている岩手県、宮城県の値のほうが低くなっています。このことを考えても、私は一刻も早くがれきを処理しないといけないのかな、そんなふうに思うんですけども、ありがとうございます。  今の数値を見てもらってもわかるように、三重県のほうが高い数字を示しております。それなのに被災地では、皆さんが安全かどうかわからないと言っている物が山積みされたところで、多くの人が、子どもたちが生活をしています。そのがれきが発生したのは東北の人たちのせいではありません。自然災害です。  今、私たちがやらなければいけないことは、災害がれきを一日も早く日本からなくすことではないでしょうか。そして、これだけ国民を苦しめている原発を全廃するために、便利過ぎる生活レベルを見直し、原発の要らない社会を国民の手でつくっていく必要があると思います。  2点目です。自助、共助、公助についてであります。  4月12日に琵琶湖のほとりにある全国市町村国際文化研修所で開催された第1回市町村議会議員特別セミナーを5名、ここにお見えになる5名の議員で受講してきました。  その中で、ユニバーサル社会の実現を目指してと題して講演された社会福祉法人プロップ・ステーションの理事長であるナミねえこと竹中ナミさんの話が印象に残ったのでお話をします。  ナミねえさんは、重症心身障がい者の長女を授かったことから、独学で障がい児医療・福祉・教育を学び、1991年に草の根のグループとしてプロップ・ステーションを発足し、1998年に社会福祉法人格を取得しました。ICT、インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー、ITのことだと思うんですけども、それを駆使してチャレンジドの自立と社会参画、とりわけ就労の促進を支援する活動を続けています。  チャレンジドというのは、聞きなれない言葉かもわかりませんが、障害を持つ人の可能性に着目した米語、アメリカの言葉だそうです。  チャレンジドを納税者にできる日本をスローガンに、1995年よりチャレンジド・ジャパン・フォーラム国際会議を主催するまでに至っています。  私は、これまでも障がい者雇用を言ってきましたが、訴えてきましたけども、プロップ・ステーションの話を聞いて目からうろこでした。ナミねえさんたちは就労につくだけの目的ではなく、タックスペイヤー、納税者になることを目的としているのです。  行政がやってくれることを待っているだけでなく、みずからが能動的に動き、目的を持って活動しているその姿は、たくましささえ感じられます。  手、指以外でも、足、口、まぶたなど、体のどんな部分であっても自分の意思で動かすことができれば、入力可能な装置をコンピュータに装着し、接続し、それで仕事をするというのです。現に指が数本動くだけの障がい者がその装置を使って納税者となっている話を聞き、驚きました。  高額所得者であるお笑い芸人の母親が生活保護を受給していて話題になりました。  政府は、社会保障と税の一体改革と称し、場当たり的対処法の消費税だけを上げようとしていますが、社会保障のあり方を根本的に考え直さなければ、日本は本当に沈没してしまうのではないでしょうか。  自助、共助を抜きにした公助は、国民を、日本をだめにしてしまうと思います。そういった公助が権利のごとく利用されるから、本当に必要とする人にまで影響が出てしまうと思います。プロップ・ステーションチャレンジドのように、安易に手助けを求める前に、できることに努力してみる。そして本当に必要な人に対しては、みんなの力で支え合える福祉の仕組みを国民も政治家も真剣に考えなければいけないときに来ているのではないでしょうか。  この議会が始まって考えたことをお話しさせていただきました。  それでは、通告に従い、質問をさせていただきます。  有害鳥獣対策について質問をいたします。  近年、全国的に発生している有害鳥獣の被害はとどまるところを知らず、ふえ続けています。菰野町内においても有害鳥獣はふえ続け、各地区において被害が発生しております。どこでも同じようなことだと思いますので、私の住んでいる奥郷区を例にお話をさせていただきます。  朝明川の北側で、県民の森の東側に奥郷区の7番組から10番組までの住居があります。個人の敷地は比較的広く、必ずといっていいほど野菜を栽培しています。  米をつくっているところもあります。野菜のほとんどはサルやイノシシのためにつくっていると言っても過言ではないくらい、見事に略奪されてしまいます。  多くは網、フェンスで囲って栽培していますが、それでもいつの間にか網、フェンスを破ったり、かいくぐったりして侵入し、野菜を取っていきます。  我が家でも、ジャガイモをつくっていましたが、サルの被害に遭うため現在はつくっていませんが、干しガキを干せば食べごろになると取られてしまい、タマネギをつるしていると、それを奪って2階の屋根に上り、タマネギを落として自転車置き場の屋根に穴をあけてしまう。雨どいは屋根に上るときに壊し、屋根がわらをめくってしまう。  通学路にはサルの群れがたむろし、子どもが怖がって通れなくなる。  シカは毎晩のように五、六頭が出没し、梅の苗木や樹木の新芽、若い芽を食べ尽くしてしまいます。  イノシシは敷地内を掘り起こし、駐車場をがたがたにしてしまいました。県民の森の芝生の部分は、まるで重機が入ったように荒れて大変な状態です。  車とシカ、イノシシの衝突も時々あります。  以前から被害はあったのですが、ここ数年は特にひどく、頭数がふえたため、人の目に触れることが多くなってきたものと考えます。  余り被害がひどいので、おりを設置したところ、わずか1週間ほどの間に五、六頭かかったということでした。ほぼ毎日かかっておりました。  5月27日に、奥郷区に三重県中央普及センター普及企画室地域農業推進課の担当者や菰野町観光産業課の課長を初め、担当者にお越しいただき、被害を受けている区民と有害鳥獣について、被害状況や有効な対策について話し合いの場を持ちました。秦好文議員においては、県の方や町担当者と現地を視察していただきました。  私も、秦好文議員も区の組頭を仰せつかっており、区の中でも対策に対して県、町を頼るばかりではいけないので、自分たちでやれることはやろうという前向きな意見を聞くことができました。  昨年9月には、ボランティアによるイノシシ飛び出しによる事故を減らすために通学路や道路端の草刈りを実施しました。  被害状況を知るためのアンケートも配布していただき、ようやく本格的に対策を講じる体制が整いつつあると感じました。  そこで、対策を講じるに当たり、もう一度現状を知りたく、質問をさせていただきます。  まず、菰野町内の被害状況は把握しているか、お聞きをします。被害状況がわかれば教えてください。  2つ目に、これまでにもいろんな対策をとってこられたと思いますが、現在の対策にはどのようなものがあるか、お聞きをします。  3つ目は、今後はどのような対策を考えていますか、お聞きをします。  以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(渡辺 昇君) 中山文夫議員の一般質問に答弁を願います。  石原町長、登壇の上、答弁を願います。               〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) おはようございます。  11番議員の中山文夫議員から一般質問をいただきました。順次お答えいたしたいと思います。  鳥獣対策についての御質問でありますけれども、初めに被害状況の把握につきましては、現在、被害地域、被害箇所について把握はしており、平成23年度農産物の被害金額としては、三泗鈴亀農業共済事務組合の共済金によりますと約120万円でありました。  また、被害面積の特定は正確には困難でありますが、平成23年度、各地区の報告などによりますと約109ヘクタールで、被害作物は水稲、小麦、大豆に加えて野菜全般に及んでいます。これまでに千草地区、切畑地区、江野地区、田口地区、奥郷地区で説明会を行っており、地域ぐるみの取り組みを実施する上で、アンケート調査により被害把握を行う予定でございます。  次に、現在の対策にどのようなものがあるかということでございますが、年々拡大する鳥獣害の被害に対する決定打がないことから、これまでもさまざまな対策を講じてきたところであります。現在の対策としましては、緊急雇用創出事業を活用し、臨時職員による追い払い及びパトロール、猟友会による捕獲及びパトロール、農家の方に爆竹やロケット花火をお渡ししての追い払いのほか、侵入防止の電気さく設置などに対する補助を実施しているところであります。
     また、菰野町鳥獣害防止総合対策協議会では国の交付金によって追い払い用花火やサル、イノシシ捕獲用のおりわなを購入し、町内5地区におきまして侵入防止の電気さくと金網を購入して設置を行ったところであります。  さらに、地域住民が一丸となってみずから取り組むことの重要性を広報菰野で平成23年9月号から12月号の4回にわたり、みんなで取り組む獣害対策を掲載して周知を図りました。  そして、三重県職員と町職員が参加して、田口地区で獣害に強い地域づくりを目指し、研修会、アンケート調査集落点検地図作製現地研修会被害対策実施、効果と課題整理、体制づくりルールづくりの実施、さらに奥郷地区で隠れ家をなくすために、地域の方と関係機関職員耕作放棄地の減少に向けた取り組みとして現地調査を行ったところです。  続いて、今後はどのような対策が考えられるかということでございますが、述べましたように、鳥獣害の被害に対する決定打はございません。  しかしながら、対策としましてはえさ場をなくす、隠れ家をなくす、防護さくで囲む、地域ぐるみで追い払う、捕獲することが最も有効的と考え、当町といたしましても獣害に強い地域づくりを確立するため、今後も地区での説明会などを実施しながら、関係機関と地域が協力し、継続して取り組むことで被害の軽減が図れると考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  中山文夫議員。 ○11番(中山文夫君) ありがとうございます。  それでは、再質問をさせていただきます。  御答弁のように、本当にこの獣害に対しては対策がなかなか、効果的な対策がなかなかとれない状況であるというのは私も承知しております。  そんな中で、例えば今、アンケート調査ですね、私たちのほうにも回ってきましたけども、そういったものも今、進められているということですけども、獣害の被害についてはですね、以前からいろんな形で町民からいろんな御意見をいただいてる中で、ちょっとアンケートを取るのが遅かったかなと。私たちも早くそういうことに対策、取り組めばよかったのかなと思うんですけども、今、始まったということで、それはいい方向に向いていけばと思ってますけども、先ほど被害ですね、三泗鈴亀のほうで120万円程度を把握しているということですけども、これは共済に入っている方だけだと思いますので、今、私たちの住んでいるところでそういった共済にですね、入っている方っていうのはそんなに見えないのかなというふうに、これは勝手な想像ですけども、思います。作物も限られていますので、余り入ってないのかな。  ですから、そういった家庭の中での被害というものはもっともっとたくさんあると思います。  観光産業課だけに言うことではないのかもわかりませんけども、有害鳥獣ということはもう観光産業課の担当みたいなところがあるので、観光産業課の課長に質問をしますけども、サルにですね、発信器をつけて以前、何か調査をしたというようなことがあったように思いますけども、どういう効果があったのか、また今後、どのようにその結果を活用するのか、その辺をお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 観光産業課、大橋克哉君。 ○観光産業課長(大橋克哉君) 御答弁させていただきます。  平成22年でございますけれども、町の事業としまして、雌ザル3頭を捕獲しまして、そのときに発信器をつけてございます。  それ以降につきまして、その雌ザル、これは音羽地区、奥郷地区、菰野地区のところでそれぞれ1頭ずつで3頭つけたわけでございますが、有害の捕獲の際に銃器等でその3頭が捕獲をされております。回収をしましてまた新たにつけ直しをするということで、本年2月、3月のところで、雌ザル2頭につきまして菰野地内のところで捕獲をしまして、現在つけております。  あと1頭、1器分につきましては手元にありますので、サルが捕獲されたならばつけていきたいなということを思ってございますが、これのところの今の運用でございますが、これは捕獲のためにですね、発信器から電波が出ておりまして、その電波につきましては、サルどこネットというところのNPOさんのところに入りまして、そこから私ども役場のところにメールのところで今ここにいますよということでのコメントをつけていただきながらメール受信をさせていただいています。そのものを利活用させていただきながらパトロール等々に役立てておるということでございます。  今後のところにつきましては、他の事例を聞きますと、この発信器のところの受信をしますのが、それぞれの地域、被害地域のところに受信機を置いて、その方たちが来るよということで前もって察知をしながら追い払いはやっておる地域があるようでございます。今後につきましてはそのような例も参考にさせていただきながら、受信機のところも整備をさせていただき、また今、議員の御指摘がありました地域での取り組みということで、奥郷地区もそうなんですけれども、田口地区ということで非常に熱心にされている地域がございます。こういったところを中心にしながら、発信器等々もつけていきながら受信体制、また地域での追い払いに利活用をしていこうということで現在のほうは考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 中山文夫議員。 ○11番(中山文夫君) 発信器をつけたということで、サルがどこに来てるということは把握できても、それをですね、今、課長が言われたように、町のほうへ連絡が入って、それから行っても多分サルはもういないと思うんですけども、できれば後に言われた受信機を地域に設置して、地域の人たちに協力を願うというのが時間的にも一番素早く対応できるのかな、そんなふうに思いますので、その辺のところ、田口地区でも一生懸命取り組まれていると言われておりましたので、その辺のところも参考にしながら他地区でもやっていけたらいいのかな、そんなふうに思います。  動物愛護法によりまして動物は保護されますが、そのために人間が苦労しています。この状況はもう皆さん方、もう口々にお怒りでありますけども、奥郷区は県民の森に隣接しておりまして、県指定鳥獣保護区に指定されております。保護区外に比べて動物を駆除しにくい環境にあると聞きました。  事務局、資料2をお願いいたします。  これは、冒頭に申しました奥郷区の7番から10番組までの方が住んでいる、おおむね住んでいるところなんですけども、このピンクの線で囲ったところが県の指定鳥獣保護区ということであります。私ちょっと真ん中辺に、ピンクで囲まれたところの真ん中辺に赤い線を引きましたが、県民の森はそのあたりまでなんです。それから東側は居住区になっております。にもかかわらず、ピンク色のところが旧306号まで伸びていまして、そこまでが保護区となっております。ありがとうございます。  現在の保護区から、住民が住んでいるところ、被害のあるところですね、その区域を除外していただいて、駆除がよりスムーズに行えるようにできないか、お聞きします。  三重県の農林水産部獣害対策課の担当者にお聞きしたところ、保護区においては市町の申請により県が指定しているとのことで、町からの変更申請は可能という返事をいただいておりますが、町はどのようにお考えでしょうか、お聞きをします。 ○議長(渡辺 昇君) 観光産業課、大橋克哉君。 ○観光産業課長(大橋克哉君) 御答弁させていただきます。  まず、三重県内の鳥獣保護区の指定状況でございますが、23年度末のところで88カ所ということで、7万1,000ヘクタールほどございます。県の面積の12.4%を占めております。この中で三重県、奈良県にまたがります大台山系等々がありまして、2カ所、県指定につきましては86カ所ということで、今御案内いただきましたところの菰野町の草里野のところ、菰野町草里野鳥獣保護区、また鈴鹿国定公園鳥獣保護区ということで、菰野町内には2カ所ございます。  そういったところでございますが、鳥獣保護区のところの中でも鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律というのがございまして、その同法第9条第1項の中で学術研究の目的、また鳥獣による生活環境、農林水産業、または生態系に係る被害の防止の目的等々で特定のものにつきましては、環境大臣または都道府県知事の許可を得て鳥獣の捕獲ができるということになってございます。  今、議員の御指摘のところでございますが、この法律の第9条第1項に基づきまして、被害等々があればやるということで、23年8月につきましては三重県と事前協議しながら、区長さんからの申請もいただきまして、菰野町草里野鳥獣保護区内で捕獲をやりました。  議員の御報告にもありましたが、5頭ということで、イノシシのほうが捕まっております。  今現在のところ、議員がおっしゃいましたように、5月27日に地域ぐるみ有害鳥獣の対策の会議が奥郷区内で行われまして、区長さん、副区長さん、地元の農業委員さんであります方々とか、県の関係者、町の者と一緒に、地域住民の方26人ほどが集まっていただきました。この中で地域での取り組みをやろうということで、積極的なお話等々がなされました。  こういうことを受けまして、区長さんからもこの鳥獣保護区内での捕獲ができないかということで御相談を受けておりまして、今現在、県等々と打ち合わせをしながらやっていこうということで、区長さんとお話をさせていただいております。  鳥獣保護区の指定ということでございますが、菰野町草里野鳥獣保護区につきましては平成21年11月1日から平成31年10月31日までという形の中で指定が三重県のほうでされております。この指定につきましては三重県の指定でございまして、菰野町の指定ではありませんので、御理解をいただきたいと思っております。  また、県の指定につきましては31年でございますが、この中で先ほど議員がおっしゃいましたようにですね、鳥獣保護区内の有害鳥獣の捕獲等々ができますので、そういったことの中で、平成31年10月31日までのところについては対応していきたいなと思っております。  また、鳥獣保護の指定のところにつきましては、市町また地域住民の方々のところが反映しながら指定ということになりますので、平成31年11月1日以降のところでもしも指定ということになりましたら、そういったことにつきましても県へ声を上げながら反映をできるだけしていきたいなということでございますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 中山文夫議員。 ○11番(中山文夫君) 保護区の変更は31年まで難しいということですけども、保護区であっても捕獲は可能だということですね。ありがとうございます。  その辺をですね、この前のお話の中でも、ちょっと保護区があるからむやみやたらと取れないというふうなお話を聞いていましたので、それだったら保護区を解消していただきたいというふうな話になったんですけども、被害が大きいからその辺は考慮して捕獲数も考慮していただけるということでありますので、そういった指導、アドバイスをしていただければありがたいと思います。  冒頭でも述べました、今、課長もおっしゃいましたけども、イノシシが頻繁に出没するので1週間ほどおりを設置したところ、ほぼ毎日かかり、捕獲の申請数に早々と達したため、それ以上はだめだという結果があったと聞きました。  三重県有害鳥獣捕獲許可事務取扱要領では、捕獲を実施する際には被害作物、被害発生時期、被害発生地域、捕獲数の上限及び被害防止対策を記載することとなっています。捕獲数については必要最低限という縛りがあるようですが、地域の実情に沿ってということなので、数については過剰に意識する必要はないようです。被害を受ける住民の立場を考えると、1頭でも多く捕獲をしたいというのが本音だとは思うんですけども、要領においても、おりの設置期間が3カ月から7カ月に延長になったということは、それだけ被害がふえている現状を県のほうでも認識している、そういった現状があるということをわかってもらっているからだと思います。  今後は、おり設置の申請が出された場合には、今、課長も御答弁いただきましたけども、そういったことを考慮していただいて、適切なアドバイス、効率的な運用をしていただきたいと思います。  次に、耕作放棄地や荒れた土地をなくす、整備するということが有効的であるということを教えていただきました。私もそれが一番いいのかなと、すみにくい環境をつくるのが一番いいのかなというふうな気がしますけども、有害鳥獣が人里に近づかないようになるということですが、それを実現しようとすると大変な労力が必要です。  先般も、先ほど言いましたけども、秦 好文議員が町の職員と一緒に回っていただいて、荒れた土地がどちらの方の所有なのかというのも調べていただいたようですけども、地権者が地元の方なら理解を得やすいと思いますが、遠方の方でありますとなかなか、そういったこちらの問題点を理解してもらうのが難しい、そんなふうに思います。地元で何とかしたいと考えてはいますが、中途半端に終わっては、これは効果がありません。半減します。一定の成果が出るところまでは達成しなければ意味がありません。長期になることも予想されます。そのためには行政の力もかりなければならないと思いますが、国あるいは県で有効な事業があるのではないかと思いますが、その辺、もしあれば教えていただきたいということと、なければですね、拡大解釈をしていただいて、当てはまるようなものをぜひ見つけてほしいと思うんですけども、その辺、どのようにお考えですか。 ○議長(渡辺 昇君) 観光産業課、大橋克哉君。 ○観光産業課長(大橋克哉君) 御答弁させていただきます。  先ほどおっしゃられたように、地域の取り組みということで、地域ぐるみというのが一番大切だということでございます。  従前のところにつきましては、1頭、2頭の野生獣が舞い込んで来た、もしくは離れザルということでございましたので、そのものだけを取り扱うということで、町もしくは猟友会の方々の協力を得ながら、関係機関と駆除、捕獲をしておりました。  しかしながら、現在につきましては、日本全国どこでもでございますけれども、生活環境のところ、また農林被害が増加しておるということの中で、地域としてのまとまりの中でやっていこうということで、常に集落、また近くのところで追い払い等々をやるというのが重要かなということでございます。  そういったことの中で、今、御案内いただきましたとおりですね、奥郷地区につきましては区長さん、副区長さん、また農業委員さんの中で現場のほうを見ていただきました。そこの現場を見るということでございますが、奥郷地区のところは朝明川の南と北ということで、北のところについては先ほどのとおりですね、県民の森があって、山があり、また田んぼ、畑がありますが、その中に住居が点在しておるというところでございます。  南側のところにつきますと、集落がある程度固まっておって田んぼが大きく広がっておるということで、様相が違ってまいっております。  北側を中心に現場確認をさせていただきまして、その中でまず耕作放棄地が山化をしておる、また草が生い茂っておるということで、これのところのものは耕作放棄地ということでありますが、耕作放棄地以外の山林でありますとか宅地、雑種地も同様な形で荒れておる、隠れ家になりやすい状況がございます。  こういったことで、区長さんと今現在相談をしておりますけれども、区長さんは文書を出したいなということで、私どももこの御相談をお受けしながらですね、耕作放棄地等々もありますが、当然、有害ということでの地域ぐるみのところでも協力させていただけるところを探りながらやってございます。  そういったことで、今、区長さんともども、この土地の所有者の方々に御協力依頼はできるような方向で、今現在考えております。  こういったことでありますが、これだけではなかなか即効性のものではございません。当然、耕作放棄地ということになりますと、国のところの事業としましては農地水環境保全管理支払い交付金事業、また耕作放棄地再生利用緊急対策事業という形の事業等々がございます。これにつきましては農振農用地が対象でありまして、耕作放棄地を再生して、その後、利用するという目的でございまして、農林水産省の事業でございます。これは町内の千草地内の大正田におきまして耕作放棄地の再生利用をしていただきまして、この事業に乗っかりまして現在はマコモ等が作付されておりますが、あくまでも農振農用地という形がございまして、今、議員から御指摘いただいております、奥郷地内の草里野につきましては農振農用地外という形の中で、事業の取り組みはできないということではありますが、地域の方々の御協力によりまして、草等々の刈り払いが少しでも進めばなということで、今、区長さん方と相談しておるところでございますので、御理解いただきますよう、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 中山文夫議員。 ○11番(中山文夫君) ありがとうございます。  農地水環境保全対策事業ですかね、あれは農振地、地域を指定して補助が出るというふうな形、これは私も存じておるわけですけども、そういったところをもちろん守るというのは大事なことなんですけども、そういったところを、これはちょっと誤解されると困るんですけども、そういったところをしっかり守るということによってサルやイノシシがそこへは入れないということになってくると、違うところへ出る。それがそういった地域でないところにたくさん出没するようになる。どこかで締めつけをすれば、どこかまたえさを求めて行くわけでしょうけども。  ですから、そういったところも含めて、これは農業に関係してないところもあるかと思いますけども、住民のそういったいろいろな多面にわたる被害を防止するためにも、何か効果的な、そういった制度を設けていただくということも必要ではないかなと思います。  私たちの地区でも、やっぱり自分たちで何とかしよう、冒頭で言いましたけども、自助の部分で頑張ろうやないかというところがありますけども、これを持続するにはやっぱり時間がかかります。お金もかかります。そういった中で自助、共助、共助の段階になってきてるわけですけども、それでままならない状況になってきたときには多少なりとも公助の手を、今でも応援はしていただいてはいるんですけども、やっぱり住民と行政が一体となった取り組みが必要ではないかなと、そんなふうに思います。  先日、新聞で見たんですけども、名張市ではサルのえさとなる不要な果樹の伐採に補助金を出しているという、そんな新聞記事を読みました。  こういう鳥獣害防止対策ハンドブックだとか、獣害に強い地域づくり取り組み紹介集とか、いろんなものを出していただいて、地域住民の人たちにこんなことをやってくださいっていうことは啓発していただいていると思います。  当然、住民も自分たちのところが被害に遭うのは、これはもう切実な問題ですから、自分たちでもいろんなところで取り組んでいます。サルの避妊を何かえさをまいてですね、避妊をしたらどうかだとか、それこそ毒まんじゅうじゃないですけども、そういったものをまいて、処分したらどうかとか、本当にちょっと過激な意見もたくさん出たんですけども、農作物に限らず、家の被害があったり、それから通学路に出没して子どもたちが安全に通学できない状況が発生したり、これサル、イノシシ、シカに限らず、きょうも千賀議員がおっしゃっていましたけども、イタチが家にすみついてとか、私のところにもありましたけども、いたり、何かアライグマがいたりヌートリアがいたりとか、すごい菰野町は自然が豊富ですみやすい、そういった獣害のある鳥獣がすみやすいのかなというふうに思うわけですけども、特に私たちが住んでいる草里野地区は、自然が豊かだから私は二十数年前にこちらへ越したんですけども、その当時に比べると、本当に昔はシカが出ると、うわ、シカが出たって逆に喜んでいたんですけども、今はもう毎晩必ず見ます。被害もやっぱり出ておる状況ですので、早いうちに何とかしないと、これはもう本当に大きな問題になってくるのかなと、そんなふうに思います。  地域で力を出してやるのが一番効果があるのかと思いますけども、その辺の応援を、菰野町にもぜひやっていただきたいのですが、町長、最後にそういった有害鳥獣に対して、どのようなお考えを持っているのか、お聞きをいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 町長、最後に答弁を願います。  石原町長。 ○町長(石原正敬君) まず、この問題はですね、私としても非常に重く受けとめている問題の1つでありまして、それともう1つは、最近ですね、地域の皆さん方がそれぞれに力を入れていただいていることが1つの機運を高めていただいている状況があるかなと。  でありますので、町といたしましても協議会を設立して二、三年たってきている中で、さらにもう少し情報交換をしながら地域の皆さん方と取り組むような、そういう後押しをしていけるような、町としてはスタンスでやってまいりたいと考えておりますし、いろんな先例によりまして各町外の各地区で、いろんなすばらしい事例もあると伺っておりますので、そういうことをやる際に、少しでも町として助成ができるような、そういう方向でも考えてまいりたいという印象を持っております。  以上です。 ○議長(渡辺 昇君) 中山文夫君。 ○11番(中山文夫君) ありがとうございました。  動物を守るということも大事なことだと思います。動物の愛護及び管理に関する法律、動物愛護法ですかね、この中に動物の虐待等はだめですよということを書いてあるんですけども、その末に、動物の管理に関する事項を定めて、動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害を防止することを目的とするということなんですけども、これを何か拡大解釈というか、誤ってというか、どちらが主になっているのかとわからないような法の運用をされる方がいると思いますけども、やっぱり私たちの生活を一番に、物事は成り立っているのかなと、そんなふうに思いますけども、その辺のところを理解していただいて、本当に困っている人たちの実情をくみ取っていただいて、今後、行政が取るべき方向性、そういったものはしっかりと考えていただきたいなと思います。ありがとうございました。  これで質問を終わります。 ○議長(渡辺 昇君) 以上で中山文夫議員の一般質問は終了いたしました。  ここで暫時休憩いたします。                午前10時46分 休憩              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜                午前11時10分 再開 ○議長(渡辺 昇君) それでは、再開いたします。  一般質問を続けます。  それでは、8番議員、内田親根議員、登壇願います。             〔8番 内田親根君 登壇〕(拍手) ○8番(内田親根君) 御苦労さまでございます。  8番議員の内田でございます。一般質問をさせていただきます。  今、国では消費税の法案の取り扱い、これもう、どうなっていくんかと、政局になってくるのかと。不況と震災の復興で重大な課題が山積をしているのに、それを放置して選挙の可能性も出てくるのかなと心配をしているところでございますが、最近、総選挙と、総選挙という言葉がテレビからよく聞こえてまいります。  私は、選挙に長くかかわってきておりましたので、総選挙とか解散とか、そういう言葉に多少敏感になっております。その言葉を聞くとどきどきします。よく聞いていると、総選挙の前にAKBとかという言葉が入っております。何のことか私にはよくわかりません。  調べてみると、アイドルグループの人気投票であると。どうしてこんな言葉を軽はずみに使えるのかと、私は腹を立てております。そもそも総選挙と聞けばやはり衆議院議員総選挙です。歴史的に見ても国民の重要な権利です。中身が全然違うものにこの言葉を使うのは紛らわしいし、若者の政治意識の低下、また民度の低下につながりかねないと。公共の電波を使ってテレビ局も余りにも不謹慎だと憤りを感じているのは私以外にも多いんじゃないかと思っておりましたら、菰野町でも総選挙という言葉を使ってみえました。菰野町はすばらしいポスターをつくられましたが、町民にポスターを選んでいただくときに、菰野町ポスター総選挙と銘打っておりました。私は物すごく違和感を感じておりますが、私のほうの感覚がずれているのか、世の中の流れについていけないのかと思ったりいたしますが、言論も表現も自由ですので言葉狩りはいけませんが、ほかにも多々違和感や不条理を感じるものがあります。  例えば、新聞、テレビの報道のあり方、学者、学識者やコメンテーターの意見、民意の取り扱い方など、何か本当に大事なことがないがしろにされて、どうでもいいことを重大なこととされているように思っています。民意は有権者の政治意識が主に反映するものですが、その政治意識は世論の影響を受けます。そしてその世論は何を指すのかと、どのように構成されているのか、大変疑問に思います。大手主要メディアの社説でつくってるんじゃないかと、そんな気がしております。  人、物、金が利潤を求めて無原則に国境を越えていくグローバリズムは、大切なものを捨て去ろうとしている。私なりに以前のよき時代に向けたノスタルジーを感じております。今よりもましな時代を思い起こしながら質問をさせていただきます。  本来、民主主義がうまく機能していれば、ただときを経るだけで多数の望みどおりに充実し、整備され、だれもが住みやすい環境が整うはずですが、現実は雇用が崩れ、所得を失い、年金等、将来の社会保障も安心できる制度が構築されておりません。ここに多数決や民主主義の欠点を感じるところでございます。この欠点を克服するには、個々が結局は政治意識を高める以外にないと感じる次第でございます。  これら雇用、労働の諸問題に対処するのは、本来は国がやるべきだと考えておりましたし、地方でできることの限界も感じております。  しかし、地方自治体においても一部分対処できる余地があるということがわかりましたので、今回の1つ目の質問で取り上げました。それが公契約条例でございます。  公契約条例とは、公共事業の現場で働く労働者に賃金の最低基準額を条例により保障するという考え方に基づく条例です。この条例の趣旨から見ると、今の時代の雇用、経済状況からもっとも必要とされているのではないかと考えるものですが、いかがお考えになりますか。  最初に制定したのは、千葉県野田市、市長が主導で制定をし、以降、各地で活発に議論をされ、検討、導入が進んでおります。  議会も、工事や委託業務を受託した業者は、市が独自に定める一定の賃金を労働者に保障しなければならないとする条例を全会一致で可決、制定したということでございます。  推進した市長の動機は、知り合いの大工さんから、収入が低いので息子に大工を継げと言えるわけがないと。それを受けて市長会経由で国に訴えたけれども、国が動かなかったという、何とかしたいという思いから推進されたということです。  過去にも、このような条例、御検討されたことはございますか。お尋ねをいたします。  これで守るべき対象は、中小の建設会社と同時にその労働者でございます。すなわち町民の雇用と暮らしであると考えております。
     この先進地は、極端な低価格競争が続いておりましたので、条例に踏み切ったと。官製ワーキングプアの解消という思惑もありました。  続いて、2つ目、菰野の経済観光発展のためにとの題名でお尋ねをさせていただきます。  前に、一般質問でインバウンドツーリズムと水資源の質問をいたしました。杞憂であったか、その後、福島の原発事故の影響で、外国の観光客の誘致どころか一時的に国外に退避すると、そういう動きもありましたが、今はまた少しずつ戻りつつあると聞いております。  また、今回も続けて観光についてお尋ねしますが、特に湯の山温泉についてはこだわっておりますのは、やっぱり菰野町にとって象徴的な存在ですので、何とか活性化に結びつけたいと願っております。  先日、行政視察に行ってまいりました。そこの取り組みはとても戦略的で、その積極的な姿勢には大いに感心をいたしました。6次産業という位置づけで設計をして取り組んでおられました。  鶴岡市においての6次産業の取り組みは、まず、つるおかアグリプランを策定しまして、生産、加工、販売の好循環の形成を図り、高品質の農業生産を基本とする6次産業化として明確に位置づけた計画を策定したということであります。それに基づいて、研修会を頻繁に開催して、生産者と情報共有を深め、意欲喚起に努められたということでございました。  それ以外に、農業組織育成事業やさまざまなプロジェクト支援事業を充実させて、参加者も年々増加をしております。生産者の創意工夫をそのままに、効率よく支援ができているんだと思いました。  しかし、菰野町の取り組みにおいても、個々の具体的な取り組みは負けず劣らず努力はしていただいていると考えております。  そこでお聞きしますが、やっぱりマコモの支援をどのぐらいしてきたか。また、その効果をどのように見ているか、お尋ねをいたします。  マコモは既に各地で盛んに栽培をされておりますし、それほど珍しいものでもなく、しかし菰野の名前の由来、マコモのゆかりの土地、そういう強みを生かして、今後も積極的に新たな商品開発の支援に取り組んでいっていただきたいと考えます。  また、ほかに湯の山の整備も進めていただいております。旅行者の推移、また一番多いときはどれだけあったか、お尋ねをいたします。前にも聞いておりますが、その後の取り組みも含めてお尋ねをいたします。  以上、2点お聞きをいたします。よろしくお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 内田親根議員の一般質問に答弁を願います。  石原町長、登壇の上、答弁を願います。               〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 8番議員の内田親根議員から御質問をいただきました。順次お答えいたしたいと思いますが、観光入り込み客数につきましては担当課長から答弁をさせたいと思います。  公契約条例につきましてお尋ねいただきました。  議員御紹介のとおり、野田市が一番最初に制定されたようでありまして、その後、川崎市が既に条例を制定してると伺っております。  この公契約条例は、野田市におきましては平成21年9月に制定され、22年4月以降に契約を締結する工事、業務に本条例を適用されており、これは公契約に係る業務の質の確保及び公契約の社会的な価値の向上を図ることを目的として制定されたものであります。  この公契約条例については、厳しい財政状況を背景に、地方公共団体では公共サービスの効率化、コスト縮減が求められており、このような中、公共工事や委託業務などの公契約の価格は、過当競争と相まって、低価格での入札、契約が増大し、このため受注先である民間企業の経営悪化と労働者の賃金、労働条件の低下を招くという問題が生じていることから、このような状況を改善し、公平かつ適正な契約を通じて、すべての人が豊かで幸せになる地域社会の実現と労働者の適正な労働条件が確保され、真の豊かさを実現できるようなよりよい社会を実現することを目指すものであります。  当町といたしましては、公共工事等において労働者の適正な賃金が確保されることは重要なことであると考えますが、一方では発注者として関係当事者間で決定される賃金、その他労働条件に対し、どのように関与していくかについては十分な検討が必要であるとも考えております。  さらに、このように公契約条例の制定におきましては、関係法令との整合など、課題も内包するものであると判断し、一足飛びに条例制定ということではなく、今後、国や三重県、さらには先進地における取り組みの動向などを注視し、調査、研究をしてまいりたいと考えております。  その一方で、当町が今の状況の中で考える必要があることは、やはり年間を通じて安定した業務量を計画的に発注することにより、町内業者などの経営の安定化を図るということも重要であると認識しているところでございます。  続きまして、観光と産業の地域経済の発展についてでございますが、議員御指摘のように、菰野町内は四季の美しい観光資源や、あるいは湯の山温泉などの天然資源を活用した観光地として、今まで県内外に多く知れわたり、そして多くの観光客に訪れていただいているところでもございます。  近年の観光を取り巻く状況といいますのは、健康志向や環境意識の高まり、あるいは自然環境、食文化などを楽しむというようなこともございまして、それに応じた形で、当町も農業と観光を連携させる取り組みなどを行ってきているところでもございます。  また、最近では、民間施設ではございますけれども、町内にある美術館に対します入り込み客数が増加するなど、これにつきましても当町といたしまして大変ありがたいことであるふうにして考えておるところでございます。  さて、その中でも特に6次産業、あるいは農商工連携という観点から、御質問をいただきました。  マコモに対するこれまでの取り組みといいますのは、菰野町商工会さん、あるいはその他民間事業者の皆さん方におきまして、農商工連携という形で積極的に展開をしていただいておると思います。  また、町内全域へ着実に広がりを持ったものでありまして、1次産業、2次産業、3次産業が極めて密接に結びついた中で、商品開発等に御尽力いただいており、結果、県内外からも高い評価を受けているところでございます。  さらに、本年10月には、第7回全国マコモサミットin菰野を開催する予定となっておりまして、このサミットには生産者、商工業者、旅館業者など、関係機関が一体となりながら、町全体で来訪者を受け入れ、おもてなしの向上としてより細やかな食の提供など、環境づくりを進めている状況であり、全国サミット開催を機に、全国に菰野町の魅力を発信してまいりたいと考えております。  そして、また町名の由来となっておるというようなことも生かしながら、全国のマコモ生産者の皆さん方と情報共有をすることによって、よりマコモの流通が全国各地で広がることによって消費拡大に寄与できるものと考えております。  こういったことも相まいながら、引き続き観光振興と農業の連携を図りながら努めてまいろうと考えておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 補足答弁をさせます。  観光産業課、大橋克哉君。 ○観光産業課長(大橋克哉君) 年間の推移でございますけれども、今現在、町長の答弁にもございましたとおり、日帰り客のほうは年々増加しておるという形の中で、ほぼ年間約196万人で推移してございますので、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  内田親根議員。 ○8番(内田親根君) 公契約条例について再質問をさせていただきます。  実際やられたところも効果、認められておりまして、重層下請構造の解消による無駄の排除とか、不透明な中抜きを防ぐことになったり、業者間の取引においてもあるべき姿を望めると、そういうことになっております。  私は、賃金の低下は格差の拡大をもたらし、将来不安につながり、そして支出の抑制から社会全体を構造的に変革をしてしまったと見ております。さかのぼれば労働法の改正から影響を受けていると考えております。  それで、恐らくもっともっと厳しいのは民間企業同士の関係だろうと考えております。ここには直接行政の入る余地がございませんが、改善の見本を示すという意味ではこの条例は非常に有意義であり、有効ではないかと期待をするものであります。  先の将来を長い目で見れば、地域経済のためや、また町の財政を考えても、町民に依存をしているということから、個人の所得がふえること、またその環境を町独自のやり方で整備していくことも大変重要だと考えております。  また、働く人にも賃金を含め適正な労働条件が確保されるようにする、このことによって雇用を支えていく、生活を安定させる、そしてそのリターンとして税収に結びつくことになります。これは悪循環を改め好循環になると思っています。  公正な競争を生み出して、地域経済の活性化に導くものととらえていますが、いかがお考えになるか、課長の御意見をお聞きしたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 財務課、位田進君。 ○財務課長(位田 進君) この公契約条例につきましては、先ほども町長、御答弁申し上げましたように、行政が発注する工事などの請負契約や清掃などの委託業務について、その業務の受託者に対して、その従業員に支払う賃金などの労働条件を、適正な水準に確保することを義務づけるというようなものでございます。  この条例を制定している団体というのは、全国でもまだごく少数だと聞いております。野田市、川崎市のほかにも多摩市、相模原市と、この4団体ぐらいなのかなと。  ちなみに県内では、県も含めて条例を制定している団体はございません。  それから、この公契約条例についての課題といいますか、先ほども町長がちょっと触れましたけども、まずは最低賃金法で定める地域別の最低賃金を上回るような支払い賃金の義務づけ。これは法の趣旨に反するのではないかとか、あるいはその条例が労働契約の内容に介入するというのは労働基準法に抵触するのではないかとか、また契約の相手先にこういった誓約を課すということが優越的な地位の利用であり、独占禁止法に抵触するのではないかとか、いろいろと法律との整合も求められるのではないかなというふうにも考えております。  また、具体的にどの契約を条例の対象にするのかなどの問題もあるようでございます。  そういったことから、今現在といたしましては国及び先進的な自治体の動向を注意しながら研究させていただきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 内田親根議員。 ○8番(内田親根君) 続けてお尋ねをします。  おっしゃるとおり、国の法との絡み、十分お調べになっていただいて、研究をしていただきたいと思っております。  最低の限度というのは国の法の定めがあります。いわゆる法の権力でございます。自治体ではそれを条例により契約で行おうとするものであります。だから国の法令との関係や近隣市町との調整も必要になってくるものと思っております。  私は、先進地の取り組みをそのままに、菰野町に当てはめて条例の制定を望むものではないけれども、まさに現在のデフレの経済情勢下においては、この条例を必要としていると考えております。低価格競争の中で、そのしわ寄せが弱小の企業や労働者に向かわないように、細心の注意を図っていかなければならないと考えております。  御検討をいただくという御返事をいただきましたので、よろしくお願いをいたします。  続けて、デフレ状況が1998年ごろから続いていると思っております。供給がふえて品物の価格が下がる、企業の収益が下がって給与が下がる、投資も消費も減ると。次に倒産と失業がふえて、今度は投資や消費ができなくなると。さらに将来不安でみんなが貯蓄をし、借金もできないと。こういう悪循環であります。これが今の現実だと私は見ております。こんな状況が10年以上も続けば、今本当に厳しいのは当たり前の結果だと考えております。そしてこの間、規制緩和と公共投資の削減で、さらに悪化を招いてきたんだと考えております。  まとまった資産を持たなければグローバリズムから受ける恩恵は少なく、その流れに無原則に追従させられた結果、国際社会の中で一番低賃金で働く国の労働者と競争をさせられていると。このままいけば今後もっとひどくなると考えております。  国の労働法の整備で何とか改善をと思っておりましたが、地方の自治体でも同様の効果が見込める条例と思っておりますので、しっかり調査、研究を進めていただきたいと思います。  菰野町でも、大工さんや左官屋さん、畳屋さんも減りました。これも不況の結果と見ております。新築も控えて外食も減らしています。お寿司屋さんや仕出し屋さん、地域の喫茶店も廃業が目立っております。かわって大きな資本の店舗がふえてまいりました。本当に寂しくなってきたと思います。そういうことを受けて、地域の職場も失われてきたのではないかと考えております。  勉学にすぐれた人は上の学校に行く。それでもモラトリアムというだけで、その先の雇用の状況というのはどうなるか現状ではわかりません。昔は勉強が嫌いだとか勉学に向いていないので早く働きたいという選択肢はたくさんあったように思います。見習いになって独立して立派に成功している人、たくさん知っております。  また、生涯未婚率、5人に1人で過去最高というニュースが先日やっておりました。5人に1人が未婚ということであります。32年前と比べて男が8倍、女性が2倍、また50歳までに結婚ができない人がふえていると。結婚資金がないので結婚しないのか、できないのかというところであります。これら一連の現象を見ていると、結局は少子化という問題は雇用問題であり、経済の問題だといえると思います。そこから子育て支援と同時にやるべきことが見えてくると考えております。  行政がよくある支援で、お見合いの場を手伝いするとか、また子どもに給付をすると、こういうような目先の一時的な支援だけでは実らないと。若者の雇用環境の整備、それと子育て支援をセットにリンクさせなければ効果は薄いのではないかと考えております。1つの特徴としては、責任感のある若者ほど今は結婚しないと、そういうふうに見ております。  続いて、2つ目の観光、経済の発展についての質問に移らせていただきます。  視察先で見て聞いてまいりましたが、プロジェクトチームというのを構成して、目標を定めて結果を出すと。そういう手法をとっているように感じております。  例えば私、思うんですが、チームというのを構成して、入り込み客数を目標数字を適宜立ててみると。極端な高い目標でも構わないと、倍増するんだという思い切った政策も講じていってもいいんじゃないかと思います。そのために何をするのかと、何が必要なのか、何が足りないのかと、そういうことをはっきりさせていけるんじゃないかと考えております。  そのような結果を検証して、町全体によい経済効果が見込まれるんじゃないかと思います。最終的にはいろんな取り組みをやっても町民の所得がふえるところまでに至らないと、それまでのさまざまな努力は自己満足というか、お金の無駄、地域経済にも余り寄与していないということがいえると思うんです。  そのために、特命のプロジェクトチームをつくり、志を同じくする人をたくさん集めて、それには町民の有志も参加をしていただく。以前も申し上げましたが、会社を退職した人でまだまだ影響力を持っている人、たくさんおります。そういう人の能力やアイデアをおかりしましてプロジェクトを進めていくと。何人かに、それぞれ何人かずつ、お客を誘っていただくと、そういう地味な積み重ねを確実にやっていくことで大きな結果に結びつくんではないかと考えております。  また、特産物については、生産から販路の開拓にかかわるチームをつくるなどして少しでも予算をつけると。  また、若い職員もトライできる環境も大切だと思います。  こういうことを一遍試験的にお考えになっていただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渡辺 昇君) 観光産業課、大橋克哉君。 ○観光産業課長(大橋克哉君) 町内、役場内という形の中で受け取りをさせていただきましたが、プロジェクトをつくったらということの御指摘でございます。  今現在のところにつきましては、観光の部門のところにつきましては観光商工推進室、農業のところにつきましては農業の係のところでそれぞれ考えておりますが、これのところはそれぞれがそれぞれの係のところだけで考えておるわけではなくって、今、観光のところにつきましては観光協会、また商工会さんと、等々と連携、協力しながら進めていくということでございます。もちろん観光のところにつきましてはそれぞれの観光業者さん、また事業者さんが入りましたところのもの、湯の山温泉につきましては誘客の協議会、また鳥居道につきましても同様の形で協議会を持っております。その中に私どもも参画させていただいておりますし、専門的な知見の中でそれぞれの思い、またヒントというものでいいものをつくっていったらということで今やっております。  また、農業のところにつきましても、それぞれの方々のサポートということで、菰野町としましては地域の方々、例えば関取米につきましては菰野米推進協議会の方々、マコモにつきましては真菰の菰野会の方々が中心となりまして、今、生産者の方、また加工業者っていいますか、商工業者の方々が入っておりまして、その中に私どもも参画させていただきながらそれぞれ進めておるという形でございますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 内田親根議員。 ○8番(内田親根君) 視察先では、担当の職員が本当に生き生きとして元気がいいんです。努力が数字として結果に反映するもので、自信があるんだと思っております。職員の皆さんがもっと自由にできる環境もつくっていくことも大切だとつくづく思いました。  そこは伊勢のおかげ横丁と交流をして販路拡大に成功しておりますし、これから首都圏や海外にも手を伸ばそうとしております。  私は、特産物に強い自治体はとてもうらやましく思います。財政も豊かになるし、町並みは美しく整備され、充実をしていきます。人口は安定しているし、不況や雇用の心配は、そういう心配からは解放されております。少子化の問題など、昨今のもろもろの政治課題はその町には存在しません。不景気の影響も少なく、またグローバリズムのマイナスの影響を被ることなく、逆にそれを販売面で利用しているという状況であります。ぜひ御検討いただきたいと思います。  そこにはやっぱり非常に強いリーダーがいた。またそういう積極的な職員がいて、それに皆が協力するという姿勢が目立ちます。皆さんの奮起に御期待をしたいと思っております。  1つの例でいえば、長野県の川上村という、ここも非常に寂しい村でありましたが、レタスの栽培で成功して、ここの平均年収は2,500万円になっていると。こういうのは極端な例でございますが、何がしかそういうものに近い方向に、また新しい特産物の開発も目指していければと思っております。  もう1つ、不幸にも福島原発の影響で一部、東北での露地栽培が非常に困難になっております。被災地支援のためとか風評被害の表現で消費を奨励されておりますが、安全が確保されたものは避ける必要はないと思っておりますが、一方では広大な土地が汚染されたというのも事実であります。子どもを持つ若い親は今後その子どもにどれほどの影響があるのかよくわからないし、国の言うことは信用できないと思ってる面もある。被災地に近いところの生産物を敬遠するという動きも確実にあると思っております。客観的に見ても、長期の間、栽培が不可能なのかもしれません。  そういう地域で生産が困難になったものは、ほかで埋め合わせをしないと足りなくなると思います。その中から菰野の風土に合ったものを生産することも模索してはどうかと考えますが、いかがお考えになりますか。 ○議長(渡辺 昇君) 観光産業課、大橋克哉君。 ○観光産業課長(大橋克哉君) お答えさせていただきます。  菰野町のところにつきましては、非常に風光明媚ということもありますけれども、鈴鹿山脈のところで植物、また動物が非常に多いというところでございます。  今、菰野町の農業、水田につきましては1,600ヘクタールほどございますけれども、この中で元来、米を中心に農業がされておりました。昭和45年ほどから転作ということの中で麦等を作付されておりますが、それ以降につきまして土地利用型という形の中で麦、大豆ということが栽培されております。  この大豆につきましては近年、農薬また化学肥料を使わないという形の中で、菰野町の大豆栽培のときの気温、また風等々の中でこの無農薬の栽培ができるということでございます。他の地域についてはなかなか草等々が生えるということの中で、無農薬また化学肥料を使う栽培ということになりますが、当町につきましてはそのような形でございますので、この大豆につきましては現在80ヘクタールほどが栽培されておりますが、この大豆につきまして23年度のところで一部、試験的にということで、町のほうが水煮という形の中でさせていただきまして、今この5月からふるさと館で販売をしておりますが、この水煮を使いながら菰野町商工会さんのところでいろいろな方々に紹介をいただきまして、今、大豆のところでスイーツをつくったらどうだろうという形の取り組みもされております。  こういったことで、今、菰野町の地域性また土地柄等々も含めながら、今までの作物を改めて再認識しながら、新しい産物をつくっていけたらなと思ってございますので、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 内田親根議員。 ○8番(内田親根君) 新たな特産物についてはすぐに結果の出るものではないが、別枠としてぜひ取り組んでいただきたいと思っております。将来に向けたまちおこしのために種まきをするつもりで取り組んでいただきたいと思っております。  米もマコモも大豆もやっぱり菰野にとっては大切な特産物です。それをわざわざ外から買いに来てくれると。お土産として購入したいと、そういう物に仕上げていっていただきたいと思っております。  多くの市町村が自前の事業の育成に取り組んでおりますが、なかなかやっぱり実を結びません。みんなで取り組めるもの、年齢に関係なく、男女に関係なくみんなで頑張って取り組めるものを見つけていきたいと思っております。  さまざまな成功事例を見てると、どうしても特産物を開発しなければならないと、そういう観念に私はとらわれております。  きょうは2つお尋ねをいたしましたが、2つともやっぱり町を豊かにするということが目的でございます。町の財政を安定的に豊かにするためには、町民の所得をふやす以外に方法はないと考えております。  国においても同じで、早くデフレを脱却して、景気回復をして国民を豊かにする、これができていないから財政の問題が深刻になってくるんだと考えております。  もちろん、こんな厳しい状況でも才覚のある人は御商売で大変上手に頑張ってやっております。また勉学に優秀で家が豊かであればエリートにもなれますし、ともに不安なく過ごせるでしょう。
     しかし、私が申し上げたいのは、ごく普通の人が安定した職につける、まじめに働けば、途中で棒折らずに頑張ればだれでも結婚できるし、子どもも養える。年収の何倍かで手の届く範囲で自分の家を建てられる、そういう環境は最低限確保していかなければならないと考えております。  とにかくデフレが諸悪の根源だと。この根本的な解決には国のデフレ対策を待たなければなりません。自治体においても今は超デフレの非常事態なのだから、固定した政策ではなくて、デフレのときにはデフレなりの政策、インフレのときにはまたそれなりの政策、別のやり方、区別して、若干、軌道修正もしていくべきだと考えております。  また、給付や配布、いろんな無料化などが基本的には自立が大切なので、本来は好ましい政策とはいえないと考えておりますが、背景の経済状況が大変厳しいので、それをかんがみ、優先する順位も若干変えてみるのもあり得るのだと思っております。  以上、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(渡辺 昇君) 以上で、内田親根議員の一般質問は終了いたしました。  昼食のため、暫時休憩いたします。                午前11時53分 休憩              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜                午後 1時01分 再開 ○副議長(諸岡文人君) 再開します。  一般質問を続けます。  それでは、10番議員、矢田富男議員、登壇願います。            〔10番 矢田富男君 登壇〕(拍手) ○10番(矢田富男君) 10番議員の矢田富男でございます。  一般質問、お昼からっていうことで、大変こう睡魔の襲う中、皆さんにしばらくの間、御清聴いただきたいなと思ってます。  今までの質問をずっと私も聞かせていただきました。東日本大震災におけるいまだに行方不明者がいる中で、これからのがれき処理がどのようにされていくのかなっていうふうな思いで今回質問を聞かせていただきました。菰野町においてもがれき処理が、受け入れることのできるがれき処理は、私は受け入れてほしいというふうに思っています。すべて受け入れ拒否というような考え方は持っていません。  そこで、ちょっとごめんなさいね、私の手元に、震災時に起こった、この新聞は東北地方で昨年の3月11日に震災が起こって、そして12日の日に発行された4紙であります。これを1つにまとめて今回、各自治体に風化させないでほしいっていうことで皆さんに送ってきています。  裏面ちょっとお願いします。この裏面は、宮城県、岩手県、そして福島県の今っていうことで、大きく新聞報道がされています。本当にこの今っていうのを読ませていただくと、これでいいのか、本当に私たちがこの三重県にいて震災に遭った人々、その方々の思いをどう伝えていったらいいのか、そんな思いで私はいます。ありがとう。  この新聞、町長もお持ちですし、菰野町に10部程度来ております。私もこの新聞を見ました。3.11から1年、岩手、宮城、福島のあの日と今ということで、報道がされています。3月11日の大震災によって日本人は多くのことに気づきました。自然災害の脅威、防災の必要性、日常のありがたさ、命の大切さ、支え合うことの大切さ、被災地には日本じゅうから多くの支援と声援が届きました。ありがとう、心からそう思いました。そしてあの日から1年、ときとともに震災の記憶が風化もしてきています。このようなことが書かれているのです。ただ単に震災がれき受け入れは反対だって言うだけのことでいいのかどうかっていうのも、この言葉から本当に風化していってはいけない、同じ空の下で暮らす一人でも多くの人が震災を忘れず、震災から学ぶこと、それが一人一人のため、被災地のため、この国のために、私に何ができるのかっていうようなことが書いてあるんです。  宮城、福島、岩手、その他のところの今を考えてあげると、同じ日本人として本当にやらなきゃいかんなって。私も災害直後に現地に入らせていただきました。私たちの仲間も何回か行ってて、そこに行ってればセシウム、いっぱい吸うてるんです。だけども、中山君の話じゃないけども、私はこういうことがあって本当にいいのかっていうことも考えていかなきゃならんのかっていうふうに思っています。  そこで、被災地の方々がどんな思いでいるかっていう、不安と恐怖に包まれた孤独の一晩、これは釜石市に住む方の言葉です。車が沈む、プールの底にいる感覚、周りは海、大型タンカーがつぶれる音、店の再開、釜石の水産業の復興をって、こんな願いを込めて言葉を発信されています。  もう一人の子ども、子どものだと私は思います。生まれたときから原発はあったって。原発で働く父を心配、翌日母と新潟へ、言葉になまりがなく、原発関係者の多い町、原発全部否定しないで。私は、原発っていうのが今後なくなっていくものだろうと私は考えてます。そしてなくしていかなければならないとも考えます。自然エネルギーで三重県が、そして全国が生きていける状況ができればいいなって、そんなふうにも思っています。  そして、もう一人、障がい者を持った方々が、この被災が、災害があったとき、障がい者として点々と避難し続けること、原発が爆発、その障がい者は浪江、南相馬、福島、上山、南陽、山形、いわき、本当に不安な毎日を過ごしながらストレスを感じて生きてきた、そんなことが書かれているのであります。  以上、前段でお話をしました。  そして、もう1点、私も中山君と一緒に議員の研修に行って来ました。前段で言おうかなと思っとったら、中山君がお話をしていただきました。  写真をちょっと紹介したいと思います。これ、何人で行って来たって言ったら、5人で行って来ましたって中山君、言いました。真ん中にいるのがナミねえです。彼女がやっぱり障害を持つ子どもがいて、そして福祉法人を立ち上げて、大変こう立派に、内閣府の中でも障がい者の審議会に入ってやられているそうですけども、バイタリティーのある浪速っ子だったなって、そんな思いがいたします。  もう1点、受けたところ、どこなんだろうっていうんでね、全国市町村国際文化研修所っていうのが滋賀県にあります。ここで1泊で研修をさせていただきました。全国から約400名の議員さんが出席をして勉強をさせていただいたと、御報告だけ申し上げたいと思います。ありがとう。  それでは、質問通告に従いまして、質問をさせていただきたいと思います。  小学6年生までの子ども医療費無料化予算計上を求める決議が可決して、その後の対応はどうしたかということで質問をしたいと思います。  菰野町議会は第1回定例会において、子ども医療費無料化予算計上を求める決議を全会一致で可決をしています。  その内容は、菰野町平成24年度予算への速やかな予算計上を求めるとともに、これからの反映状況につき講じた措置について、議会に対し早急に報告を求めたところであります。その後、一向に結論を議会に対して示されていないのが現状であります。  このような状況では、菰野町の子どもたちにとって同じ県民であるにもかかわらず、菰野町の子どもの権利がレホ奪されているのではないかと考えます。何も知らない子どもたちが大人の考えで左右されているのではないかと思います。  少子化が進む今日、子どもは国の宝です。私は以前にも話しましたが、すべての無料化がよいと考えているものではありません。でも今回の医療費問題は子どもの命にも関係します。町長が言う、安易な受診があるからという考え方では済まされません。私は市町の境目で命の境目があってはならないと何度も申し上げてきました。町長の明快な答弁を求めるものであります。  続いて、新名神高速自動車道(仮称菰野インター)ができることに伴っての経済効果・観光と農業の町の位置づけについて、質問をしたいと思います。  まず、第一に、質問項目にもありますように、将来ビジョンについてということもあります。新名神高速自動車道により期待される効果ははかり知れない要素があると考えます。これをいかに菰野町がうまく活用することができるかが町長の手腕にかかっているのではないかと考えます。  まず、1つ目に、立地の優位性を生かした企業立地の促進と地域産業の振興、物流コストなどの低減や時間距離の短縮は、大消費地である名古屋から約50キロ圏内に位置し、菰野町の立地優位性をさらに高め、観光のまち菰野、新たな産業の創出や農林商工産業を含む地域産業での新たな取引の創出、拡大などが期待されますが、町長の今後の進め方をお聞かせいただきたいと思います。  特に、地域高規格道路として計画されている477号バイパスと接続する菰野インター周辺地域の発展可能性が大きく高まり、菰野町都市マスタープランでは、菰野インター周辺における計画的な土地利用の誘導と書かれていますが、具体的にどのような誘導を考えているのか、お伺いをいたします。  供用開始が平成30年といわれる中、年次計画を立てて進める必要があるのではないかと考えます。  地域高規格道路は、地域の発展の中心となる拠点を連結する、地域の交流や連携を促進するなどの機能を持つ道路として位置づけられています。どのように活用していくのか、お伺いをします。  また、新名神高速自動車道をどのように活用した菰野ビジョンを描いているのか、お伺いをするものであります。  私は、菰野町民が希望を持って前に進むことのできる状況をつくることは行政の役割ではないかと考えます。町長は菰野町を日本一にすると公約したのではありませんか。菰野町民にどのように意識づけをしてきたのか、お聞かせをいただきたいと思います。  交流人口の増加は、来訪者による消費の拡大につながり、地域産業や観光振興、雇用機会の創出など、地域経済の活性化が期待されます。  また、地域間の交流拡大は経済的な効果だけでなく、菰野のイメージアップや魅力の再発見、伝統文化の継承や新たな文化の創出、さらに町内へ定住などに発展させると期待をされています。  さらに、菰野町は豊かな自然や無農薬大豆、お米、お茶を初めとする農産物、県内有数の歴史遺産や地域色豊かな文化を有しています。菰野万古焼といった固有の文化や産業を地域資源として有効に活用するPR方法など、より質の高い観光、交流地域となることが期待されています。菰野町が作成した観光振興プランについては12年間という中での計画でありますが、経済変動をどのようにとらえ、また着地型観光を進める中、どう改善していくのか、町長の考えを聞かせてください。  さらに、道路網の整備と掲げられていますが、その中で道の駅の移転計画があるのか、土地利用の中で道の駅の位置づけが必要と考えますが、町長の考えを聞かせてください。  続いて、千種コミュニティ建設の進捗状況はということで質問をしたいと思います。  私は何度も質問をしているので、行政側から言えば、え、また。そんな感じを受けたのではないかと思います。  菰野町内、千種地区だけないという、バランスの悪さはぬぐえません。町長がはっきりと千種地区にはコミュニティセンターは建設いたしませんというのなら、それも理由があるのだろうと思います。建設するのか、しないのか、あやふやな答弁に終始することが混乱を招いています。町長の決断を聞かせてください。  コミュニティセンターとは、校区民主体の地域づくりや地域課題の解決に向けて、校区民のコミュニティの意識の高揚、及び生涯学習の推進のための拠点施設であります。あわせて災害等が発生した場合の自主避難所としての役割もあります。このことを十分認識した上で御答弁をいただきたいと思います。  続いて、県道菰野東員線バイパス道路新設地元要望についてということで質問をします。  この地元要望は、菰野第3区、福村区、神森区の区長さんから出ているものであります。  平成16年から要望をいただいたにもかかわらず、何の回答もしないでいることは容認できません。福村地区の皆さんは毎日の生活道路として以前から活用してきたところでありますが、国道477号線の渋滞に伴って迂回路としての利用が多くなり、またスーパーへの買い物客も利用することから、大変、交通渋滞を起こしています。この状況を見ていますと、片側通行危険区域でもあります。県道とはいうものの、町民の安心・安全な生活を保障するのは菰野町の責任です。道路は公共の福祉に寄与するものと決められています。早急な対応を求め、町長の答弁をいただきたいと思います。  続いて、国体・総体に向けて県との連携についてということで質問をしたいと思います。  近年、我が国は少子高齢化や情報化の進展、地域社会の空洞化や人間関係の希薄化が進んだほか、グローバル化に伴い、国際的な協力、交流が活発になる一方、国際競争も激化するなど、我が国を取り巻く環境は、価値観は急激に変わってきています。  また、平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、多くの人命が奪われるとともに、国民生活にも未曾有の大きな被害をもたらしました。現在も復旧・復興が大きな課題となっています。そのプロセスを通じて、社会のきずなの重要性を改めて認識されたのも事実であります。  このような環境の変化に対応し、我が国の社会が将来も持続的な発展を遂げるためには、人々が深いきずなで結ばれた地域社会が健在であり続け、そこで次代を担う青少年が他者との協働や公正さと規律を学びながら健全に育つとともに、人々が健康に長寿を享受できる社会を実現することが必要だと考えます。  このような社会を目指すためにも、スポーツは大きな貢献が期待されています。これは被災地のスポーツによる被災者や避難者を元気づける取り組みからもわかるように、スポーツは状況や社会を変える大きな力を持つといわれています。スポーツを通じて、すべての人々が幸福で豊かな生活を営むことのできる社会をつくり上げて、菰野町においても、今後行われる国体・高校総体などのスポーツに積極的に関与する必要があるのではないかと考えます。町長のお考えを聞かせてください。  三重県では、第1回スポーツ推進会議が開催をされています。その中では4つの基本施策が話し合われています。子どもたちの元気づくり、地域の活力づくり、県民の夢づくり、元気の基礎づくりについてであります。  私は、特に注目しているのが、県民の夢づくりについてであります。これは、国民体育大会は我が国最大のスポーツの祭典として、多くの国民の間にスポーツを普及し、国民の健康増進と体力向上、地域スポーツの振興などに寄与してきたことです。三重県では昭和50年に三重国体が開催されています。東海ブロックでは平成6年に愛知県、平成15年に静岡県で開催をされ、本年、平成24年に岐阜県で開催がされます。三重国体に向けて8月31日に四日市において設立準備委員会が開催されます。菰野町もこのような会議に積極的に参加をし、施設誘致活動をする必要があると考えます。竹中、松坂屋が持ってる広大なゴルフ場跡地を、民間からの土地利用を、有効利用をという話がある中、菰野町も県にも働きかける必要があります。町長の考えを聞かせてください。  私は今回、函館の視察に参加をしました。函館市においてもスポーツ振興には大変力を入れています。スポーツ施設建設で観光客誘致と交流人口の増加を進めています。函館市は平成4年にスポーツ健康都市、平成6年にいきいき長寿宣言都市を宣言しています。  私は前回もお話をしましたが、菰野町交流健康の町宣言をしてみてはと考えますが、町長のお考えを聞かせてください。  町長、何事にも挑戦する心、それは希望を与え、可能性が開けるのではないかと考えます。町長の再度の力強い言葉をいただいて、私の1回目の質問を終わります。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員の一般質問に答弁を願います。  石原町長、登壇の上、答弁願います。               〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 10番議員の矢田富男議員から一般質問をいただきました。  非常に多岐にわたっておりますので、若干、答弁が長くなるかもわかりませんが、順次お答えいたしたいと思います。  まず、子ども医療費の無償化、小学校卒業時まで拡大することについてでございますが、今までの協議の論点、あるいは私の率直な意見を合わせて申し上げたいと思います。  なお、これにつきましては今までも御答弁申し上げてるとおりでございますので、しかしながらですね、御説明をしたいということの私の思いもございますので、お聞きいただきたいというふうにして思います。  まず、1点目は、このことが医療政策として妥当かどうかという問題であります。医師や看護師の偏在による小児科、産婦人科、麻酔科の医師不足や、それに伴う救急医療体制、地域における分娩体制の再構築が問題となっていることは御承知のとおりであります。  三重県内を見回しましても、三泗地域は現時点では県内他地域と比較しましても、医療資源はある程度充足をしているものの、将来このまま医療体制を維持できるかは不透明であります。  また、小児科医や産婦人科医が明らかに不足している地域や、救急医療体制が危機に瀕している地域もあります。  この状況をかんがみ、三重県の制度として子ども医療費無償化を拡大する前に、こういったより緊急を要する医療現場の課題に対応することが重要であり、基礎自治体においても、地域住民の医療体制を崩壊させないために知恵を絞り、限りある財源を配分することが必要だと考えております。  2点目といたしましては、たとえ医療資源が充足されたとしましても、給付的予算ではなく、現物給付としてサービスを提供することが基礎自治体の役割だと考えております。  例えば、予防施策として、保健師による巡回事業を行い、疾患や障害を早期に発見することやワクチン接種や検診事業を重点的にすることが重要であると考えております。  現物給付として実施する事業においては、基礎自治体として住民の健康に関する情報や、あるいはその疾病状況を把握する絶好の機会ともなり、それをもとにした施策展開に大きく寄与するとも考えております。  3点目としましては、国民皆保険制度の中で小学生であれば3割の自己負担で医療が受けられる体制が確立されております。つまり7割は保険制度の相互扶助の中で互いに負担をし合っています。  では、なぜその3割の部分を税金で賄わなければならないのか。しかも国全体のナショナルミニマムとして実施せずに、地方自治体の裁量によって実施するのか。  また、税ではなく、各医療保険制度の中で無償化を実施しないのはなぜなのか。3割であっても保険制度の中で負担するとなれば、保険料が上がるためになかなか理解が得られないのであれば、それは税であっても同じ議論がなされるべきであり、どこにその妥当性が担保されるのか詰めなければならないと考えております。  4点目としましては、三重県は平成23年2月時点で小学生通院費の無償化への拡大はしないと決定してきたことが、10月時点では方針が転換されたにもかかわらず、以上3点などについては全く議論がなされていないことを指摘することができます。この方針転換につきましても、今までの乳幼児、一人親、障がい者に対する医療費無償化は福祉的施策と私はとらえておりました。今回の拡大措置は子育て家庭への支援、安心して子育てする環境の整備というものですので、医療費を補てんするというスキームには変更はないものの、福祉から子育てという施策の目的が大きく変わったと私は考えております。  であるならば、他の子育て施策で優先すべき課題はないのか、あるいは教育施策の中でも人的配置や施設整備でもやるべきことはないのかなど、議論が必要であると考えられますし、子どもの安全・安心にかかわる事業におきましても、放課後児童クラブに関する経費は紆余曲折があり、もとに戻ったわけでありますけれども、他にも通学路の安全確保を図る上で、公安委員会所管の道路標示の維持管理、信号機の設置、県管理道路の安全確保など、やるべきことは多くあると考えます。  5点目につきましては、現在、税と社会保障の一体改革が議論されておりますが、これは日本の急激な少子高齢社会、人口減少社会にどのように対応するかという、極めて重要な問題であります。  さらに、消費増税を実施しても、実は財源が不足するのではないかという議論もある中で、基礎自治体の裁量とはいいながら、大枠でいえば社会保障制度の拡充を実施すべき時期であるのかという疑問が残ります。つまり、今ある社会保障制度を維持するのも極めて厳しい状況の中で、さらに歳出をふやすということは中長期的に見た持続可能な社会保障制度を担保し得るのか、現状をよく見きわめる必要があると考えます。  6点目につきましては、以上は主に施策上の論点を申し上げましたが、逆に言いますと、右肩上がりの社会情勢でなくなったということは、限られたパイ、つまり財源の中でいかに優先順位をつけて取捨選択をしていくのかという問題でもあります。町財政につきましても、昨年度の単年度収支は7,000万円の歳出超過となっております。経年でばらつきはあるものの、大体ランニングコストベースでは、収支はとんとんというのがここ数年の傾向です。  また、経常収支比率は91%となっており、財政的には硬直化した状態となっております。  この状態を認識した上で、今後、社会保障関係費、特に医療、介護ではありますが、この経費の増大が予測されることにより、その財源をどこから捻出するかが大きな課題となっております。  さらに、7点目でございますが、限られた財源の中で優先順位をつけるという問題でございますので、広く一般財源の中の他諸施策とも関係した上で、総合的に判断したいという考えでございますので、御理解いただきたいと思います。  続きまして、新名神高速道路についての御質問をいただきました。  まず、1点目でございます。菰野町の将来ビジョンでございますが、これにつきましては現在、以前にも少し御答弁申し上げるところではありますけれども、新名神高速自動車道や東海環状自動車道が整備され、県境を越えた高速道路網が構築されていく中、(仮称)菰野インターチェンジが設置されることや、これに伴うアクセス道路の整備がなされることにより、当町は各都市との時間的距離が飛躍的に短縮されます。そして東西南北の交通の結節点として、東海はもとより、近畿地方や北陸地方にもわたる多様な都市との交流が期待できることから、当町の魅力は増すものであると認識しております。  そこで、その経済効果を当町としてどのように上げていくかということについては、やはり工業、商業、あるいはサービス業である観光の分野での多方面、多様な主体との交流の拡大、一方で、農業や自然環境をキーワードとした町内産業の連携による付加価値の創設といったことが当町の立地の優位性を生かしていく上で重要になってくるものと考えるものであります。  そして、当町の魅力を私自身を初め、テレビ、ラジオ、新聞などのマスメディアや、近年とみに口コミ情報の拡大効果が期待できるソーシャルメディアなどを積極的に活用したアピールを行い、当町の存在感を全国に向けて発信していくことであると考えております。  また、先般も菰野町のポスターを制作したわけでありますけれども、これにつきましては、やはり主にまずは東海エリア、特に愛知県、名古屋市といったところに対して重点的に情報発信をしていくということが、今やれることの中では最優先であるというふうにして考えておりますし、最近ではさまざまなテレビ番組に菰野町がよく取り上げられることもありまして、それが重層的に各東海エリアの皆さん方に知られていくことは、これからの町のイメージアップには欠かせないことであるというふうにして思っております。  また、インターチェンジ周辺につきましては、これは地権者の皆さん方の意見も取り入れなければなりませんので、私個人の独断でというわけにはいかないものですが、やはり当町に合うような独自性のある魅力を感じていただけるよう、インターチェンジ周辺の整備をしたいという思いはございまして、ここでもやはり自然や環境、観光や農業に配慮しつつ、その他の要素も含めてバランスをとりながら整備を進めていくことが重要であると考えております。  続きまして、観光振興プランの問題をお取り上げいただきました。  これにつきましては特に経済状況との関係でございますが、あのプラン策定中にはですね、平成20年9月に世界同時不況が襲い、いわゆるリーマンショックでありますけれども、100年に一度の金融危機と呼ばれるものがございました。この中には急激な景気後退と雇用不安が拡大しましたので、プラン名には持続可能な観光地を目指しての副題をつけ、観光をビジネスとしてとらえることを強調したところでございます。  実は、プラン策定前にも、バブル経済の崩壊による不況下にありましたし、昨年3月の東日本大震災では国内旅行の自粛ムードが広がったこともありました。これらはバブル崩壊以降、今日まで20年以上にわたって景気後退局面が続いているものと感じることから、経済変動としてのプランの見直しは現時点では行わなくてよいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。  なお、議員御指摘のように、文化の面でも大変、菰野町はすぐれた部分もございまして、先ほど菰野万古焼というようなことをおっしゃったところに、昔には菰山焼といわれていたようなところもございますが、ああいった歴史文化を掘り起こしながら当町の魅力をさらに増していくという活動は重要であり、これにつきましては教育委員会とも連携しながら進めていかなければならないと考えております。  続きまして、道の駅の移転の件について、御質問をいただきました。  近年の道の駅は、広大な駐車場と複合施設からなるものが出現しておりますが、本来の道の駅は主要国道沿いにある24時間利用可能な駐車場、トイレ、休憩所を国土交通省が認定登録した道路施設のことであり、休憩所のほかに地場産品直売所やレストランといった地域振興施設が併設されるものが大半であります。  先に申し上げましたように、道の駅は国土交通省が登録した施設であり、その目的は道路利用者のための休憩施設であることから、主要国道の交通量や渋滞状況などを勘案し、道路利用者の休憩が必要であると判断した場合に、道路施設を設け、道の駅に登録するという流れになろうかと思います。
     ところで、町内には道の駅菰野がございます。平成5年に国が初めて道の駅を登録した際に登録が認められた施設でありますが、もとは文化物産センターふるさと館で、昭和60年に郷土文化を紹介し、郷土産品の展示販売を行って、地場産業の振興と町観光事業の活性化を図る施設として設置していたものを、道の駅の登録条件に合わせるため、駐車場の拡張と公衆トイレの設置を追加整備したものであります。  今後、新名神が開通し、菰野インターチェンジが供用され、国道477号バイパスなどの道路網が整備されると、ふるさと館前の国道477号の交通量は減ると考えられています。となりますと、ふるさと館としては文化物産センターの目的である郷土産品の展示販売の必要いかんについて検討することになると考えます。  一方で、国道477号バイパスなどの道路網が整備された中で、交通量によりますけれども、道路利用者のための休憩施設が求められるかもわかりません。この場合は道の駅の機能が求められるかどうかの検討をすることになると考えます。その際には集客施設としての道の駅には大変魅力がございます。郷土産品の展示販売や観光事業としても有効な施設と考えられることから、どこに何を計画するのがふさわしいか、地域振興施設のことも含めて今後検討してまいりたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。  続きまして、着地型観光について若干お触れになってたんで、お答え申し上げたいと思います。  先ほどから申し上げておりますとおり、菰野町の観光の強みは、自然、歴史、文化、田園、そしてまた鈴鹿国定公園というものがあるわけでございますが、もう1つは、菰野町を観光の目的地として広く認識してもらうこと。もう1つは自分たちで観光をビジネスとして組み立てることが重要であるという認識を持っております。簡単に申し上げますと、菰野町の地域資源を生かしながら情報発信をし、そして自分たちでそこでお金をもうける仕組みをつくっていくということになろうと思います。  そして、まず観光の目的地として菰野町を認識してもらうためには、何か突出した分野で菰野町の知名度を高めることが必要と考え、そのため例えば環境分野でCOP10関連エクスカーションを受け入れ、世界に向けた情報発信を行ったり、また食の分野でマコモなど、特産物を使った商品開発を推進したりしてまいりました。特にマコモは町名の由来ともいわれておりますので、町名が記憶に残りやすい点がすぐれていると感じているところでございます。この結果、マコモを育成している菰野町という知名度を町内外に示すことができたと認識しているところでございます。これにつきましては農業生産者、加工業者、観光業者、商工会さんにも、行政も加わった取り組みがそれぞれに評価されるべきであろうというふうにして思っておるところでございます。今後引き続き、こういった形のものを情報発信をしながら進めていくことによって、菰野町に来てもらう方の観光客をふやしたいと考えております。  続きまして、千種コミュニティセンターの建設計画進捗状況でございますが、先般の第1回定例会で、秦議員の質問にお答えをさせていただいたところでございます。  千種地区におきましては、農村環境改善センターが建設をされておりますことから、現在までのところ、コミュニティセンターの代役として、千種地区の活動の拠点を担っており、公民館活動、文化活動、体育活動、地域コミュニティ活動など、子どもたちから高齢者まで多世代の多くの方に利用されております。  昨年度から、関係課長、支所長、担当者が構成員となって立ち上げました検討委員会により、コミュニティセンター設置条例、支所機能のあり方、農村環境改善センターの利用方法などの検討を進めておりますが、千種地区コミュニティセンターの建設計画にまでは至っていないというのが現状であります。  今後、設置条例を制定した後、全庁的な支所機能のあり方と千種地区の公共施設の検討を進めてまいりたいと考えますので、御理解いただきたいと思います。  続きまして、県道菰野東員線バイパス道路の地区要望についての御質問をいただきました。  これにつきましては、本年度も継続して路線延長、およそ1キロメートルの要望をいただいております。  さて、この路線の位置づけでございますが、御要望どおりのルートとした場合、本来の意味で県道菰野東員線のバイパスとすることは難しいかと思われます。  そこで、県道バイパスという位置づけではなく、町道路線の整備ととらえた場合、路線延長も長く、新設区間を有することから、道路整備を行う上でまず路線の位置づけなどを整理することが必要であります。  当該要望路線につきましては、現時点では他の御要望との優先順位により、事業化に至っておりません。  しかしながら、継続して御要望であることから、整備の必要な区間などについての相談をさせていただきたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。  最後に、スポーツ振興についての御質問をいただきました。  議員のおっしゃるとおり、本県のスポーツ推進に係る4つの基本施策、子どもたちの元気づくり、地域の活力づくり、県民の夢づくり、元気の基礎づくりの現状について、ただいま三重県スポーツ推進審議会において議論をされておりますが、この中で特に県民の夢づくりといったことについての御質問をいただきました。  もう御承知のとおりでありますが、昭和50年に三重国体を開催して以来、国体は国民のスポーツの普及、競技指導者の育成、スポーツ施設の整備、スポーツ組織の充実など、スポーツ振興体制の確立とスポーツ文化の形成に総合的に寄与してきたところでもございます。国民体育大会や全国高校総合体育大会の開催は、県民の皆さんに夢、感動、勇気を与え、また地域や子どもたちにとってはスポーツへのあこがれを抱き、スポーツに主体的に取り組むきっかけとなります。  町民が世代を超えてスポーツに取り組むことにより、町全体がスポーツを通して元気なまちづくりにもつながるものだと考えておりますので、今後開催に向け、県と連携を図りながら協議にも積極的に参加してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきますよう、お願い申し上げます。  続きまして、町内に所有する民間の土地利用計画についてでございます。  先ほど御指摘がありましたとおり、三重県におきましては平成25年の全国中学校体育大会、平成30年の高校総体、平成33年には国民体育大会の開催が予定されており、本年3月には三重県スポーツ施設整備方針が示されております。今後、専門委員会において施設整備計画の策定について議論がなされてまいりますが、人口比率から考えましても、北勢地区に県営のスポーツ施設が誘致されるべきとは考えておりますが、多額の建設費を要することから、財政面での課題が生じてまいります。  できれば町内への誘致も望むところでございますが、県の整備計画の策定状況を見きわめる中で、財政面なども考慮して慎重に協議を重ねてまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。  続きまして、スポーツ交流健康の町宣言でございます。  議員のおっしゃるとおり、私といたしましてもスポーツ振興には力を注いでいるつもりでございまして、意図するところは同じであると考えております。  今年度におきます、第7回を迎えます、鈴鹿山麓かもしかハーフマラソンを初め、先に開催しました市町交流ウオーキング大会、来年3月に開催を計画しております、自転車によるヒルクライムチャレンジなど、スポーツイベントを積極的に実施するなど、ソフト面の事業を推進し、交流人口の増加を図ってまいろうと考えております。  また、今年度は災害時相互応援協定を結んでおります、新潟県三条市及び茨城県東海村ともスポーツ文化活動を通じて交流を深め、住民同士の交流をも促進し、地域のきずなを深めてまいりたいと考えます。  スポーツを通じ、青少年の健全育成、町民の健康増進、友達づくりなど、明るく豊かな町と町民の生活、相互の連携、きずなを深めて活力あるまちづくりにつなげていきたいと考えておりますので、御理解いただきますよう、お願い申し上げます。 ○副議長(諸岡文人君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 御答弁ありがとうございました。  それでは、順次、再質問をさせていただきたいと思います。  小学6年生までの子ども医療費無料化予算の計上を求める決議に対しての対応はということで質問させていただきましたけども、千賀議員、それから伊藤議員に対する答弁と全く変わりません。中身も見せていただきましたし、事前の答弁も聞かせていただきましたけども、全く変わってないというのが私の事実であります。  三重県が18億3,000万円近くの予算をつけて、菰野町がその予算を受け取らないと発信しているのは、29市町の中で菰野町だけっていうのは皆さんも御存じのことだろうと思っています。  町長が菰野町の子どもの施策についていろんなことでお話をされますが、私は詭弁です。そのことだけが菰野町の子どもたちにとって医療費無料化っていうことに踏み込まないっていう理由には、私はならないと思っています。この医療費無料化に踏み込むことで、菰野町にとってマイナスイメージ、または財政的なマイナスは何があるんですか、聞かせてください。 ○副議長(諸岡文人君) 石原町長、答弁願います。 ○町長(石原正敬君) 矢田議員の立場からですね、そういうふうに御質問されるということは、一定の理解はさせていただくわけですけども、先ほどといいますか、ずっと答弁させていただく中で、やはり財源が決まった中で我々としてはいろんな施策の優先順位をつけたいと。  この医療費の無償化について、やったらどうなるか、やらなければどうなるかっていうことは、全く裏表の関係にあると思ってまして、やっぱり町単独でいいますと2,000万円ほどの予算であるわけでありますけれども、ほかにやはりやれるべき施策がこれを持ってできるというふうにして判断しておりますので、そこは御理解いただきたいなというふうにして思っております。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 私たちの考え方と町長の考え方は随分開きがあるなっていうふうに私は思っています。  そこで、三重県下の中で子ども医療費助成制度の実施状況っていうのを4月1日の日に三重県が発信をしています。その中でいいますと、11市町が中学生まで拡大するよって、この9月からはっていう話がなっています。もちろん15歳までのところは木曽岬、東員、それから四日市などは実施をしている状況であります。菰野町だけが今回実施をしないということになっているわけです。  新たに実施をしようというところは、松阪市、それから桑名市、鈴鹿市、名張市、尾鷲、熊野、いなべ、志摩、朝日町も入院、15歳までの拡大を平成24年9月1日からやりますよと。  それから、多気町は15歳、明和町、大台町、御浜町、大紀町は18歳までというようなことで、このように多くの町が18歳までずっとやるというようなことが掲げられております。  伊勢市なんかは、義務教育って言ってたのは12歳まで拡大するよということです。  そこで、医療費助成の実績に伴って平成22年度の決算書を見てみました。小学生就学前、年度末の対象者が2,412名。それで件数として3万2,357件、入院、通院で5,559万7,517円ほどかかっていると。  それから、入院について小学生がどんな状況だったか。対象者2,617名で、53件で178万円程度がかかっています。23年度を見てみますと、中学生まで入院をふやしましたから、入院についてどれぐらいあれしてるかなと思うと、小学生、中学生を合わせて入院は179万1,363円、23年度決算を見てると見込みとしてこういうふうになると。  町長が言う、安易な受診があるんではないかって、安易な入院があるんではないかと、これをもって私は安易な入院だとかっていうことになるのか、ならないのか。そして平成22年度の5,559万円から23年度見込みは5,147万円、これ、減ってるんです。この減ってる状況を見てもまだ安易な受診があるから今回、子ども医療費助成をしないということになりますか、町長。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長、答弁願います。 ○町長(石原正敬君) 矢田議員のおっしゃる安易なというところだけをとらまえるとですね、そら議論の余地があるんだろうなと思っておりますが、他の市町を見ますと、医療費が伸びているというのは事実であるというふうなことは、こないだのこの本会議場の答弁で住民課から申し上げさせてもらったところでございますが、ほかにも私は先ほど御答弁申し上げましたが、議員からおっしゃると詭弁だというようなことかもわかりませんが、私としましては先ほど8点ほど列挙させていただいた、それを総合的に勘案しながらこの子ども医療費の無償化については考えてまいりたいという印象を持っとるところでございます。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 私の手元にこれ、答弁書があります。8点まで入っとるような答弁書。これは前回答弁をされた文書です。この8点を言ったからといって菰野町の財政的に厳しくなるとか、子ども医療費にかわるものだというふうに私は感じられないんです。なぜここまで町長が頑固に子ども医療費助成についてかたくなに胸を開かないのか。町長の話の中には、学童保育は削減されたっていうのが言葉、なくなりました。これは9月補正で県が補正予算を組むっていう状況があるからです。三重県でも鈴木知事はこういうことで削減をすると言ったものの、皆さんの声、県民の声を反映して助成を、補助金を変えました。菰野町長の考え方は一向に変わりません。  私は、この問題は議会が決議を挙げています。ましてや委員会決議です。そしてその中で申し上げたとおり、議会に対して反映状況等について早く措置したことを議会に報告しなさいという決議案であります。3カ月間たっても一向に議会に対して、議長に対してそういう報告が私たちの手元に来ていない以上、私は委員会においてさらなる条例改正等について提出を求めていくというようなことも考えておりますので、町長、そういうことじゃなくって、私たちが決議をしたときに3カ月間、なぜ私たちがあのとき条例に賛成をしなかったかというのは、地方自治法において、条例改正によって予算を伴うものについては十分な議論をしましょうっていうことが書いてあったから、私たちは議論の対象として3カ月間、お待ちをしていました。  ところが、町長の答弁は一向に変わらず、そして行政側からの発信も全くない状況は、議会としての考え方をもう一度私たちは発信しなきゃいかんというふうに考えますので、その点をよくお含みおきをいただきたいと思っています。決算状況を見てみても、22年度より23年度のほうが少なくなっていますということです。  私は、中学生まで見たらどれだけになるのかなって、中学生対象に1,359人、入通院を入れて1,800万円。これは町単独でやった場合です。それに小学生を拡大した場合、4,500万円。足したらどんだけになるかっちゅったら6,300万円。6,300万円あったら中学生も小学生も入院、通院を十分やれるということなんです。  私は、決して中学生までやれと言ってるわけじゃないんです。県の補助金がある、2分の1補助がある中で菰野町がどうあるべきかということを問うてるわけです。  再度、何か発言はありますか。このことを受けて、町長。ありませんか、町長。 ○副議長(諸岡文人君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 矢田議員のですね、議論と私の議論、私は別にかたくなにっていうわけじゃなくて、お話は聞かせていただいているつもりであります。  しかしながら、どうもやっぱりこの政策について、給付的予算であるということと、それとやはり基礎自治体というのは現物給付をしていくというのが私なりの考えでございますので、そこらあたりも御賢察いただけるとありがたいなと思っております。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 平行線のままです。私のところにメールが来ました。これは、すごいメール、長いメールです。一部の議員さんも読んだけど、すごいなというようなことです。中身をよく知ってるし、やり方等についても随分よく知っているメールです。このお父さんは子どもを持つ保護者ですということでメールを私のところに送っていただきました。昨日来も、私のところに訪ねてくれた人も、菰野町はどうなっていくのというようなことをお話をいただきました。  私がさっき言ったように、ある一定のところを議会と行政が車の両輪だっていう中で、地方自治法の222条をとらえて私たちは十分待っていたわけです。これをとらえてもまだまだ町長は現物支給をしていくんだというようなことの考え方、じゃあ何と何をして現物支給といえるのか。小学生の子どもを持つ親が、ああ、それなら満足したわと言えるような条件が整うのかどうか、私はこれからまだ議会が閉会日までありますから、行政側がそのことも委員会の中で示していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  続いていきます。私は次に飛ばしていきます。県道菰野東員バイパス新設道路についてということで質問を通告してありますので、ちょっと映していただけますか。  今、映していただいてるのが、これが県道菰野東員線の道路であります。皆さんも御承知のとおり、477の信号から福村を抜けて黒田のほうに行く県道であります。  もう1枚。これ子どもが映ってるんですけども、大変これ、危ない状況の中で通学の帰り道に私は逆光の中で撮らせていただきました。  これが途中から飛び出すところです。これは道が狭いので、大変こう、この女性のドライバーでしたけども、出たり入ったり、出たり入ったりしてた。私は道に車をとめてどうぞっていうことを誘導させていただきました。  次、お願いします。これ、通学路、危ないから通学路になってるよっていう看板を出ながら、車があそこまで来ないと見えない状況になっています。  次です。これ、自転車の男の子だったんですけど、東側から来るのに歩道の、あの高いところをずっと乗ってきたけど、ふらふらっとおりて下におりてしまったんです。危ないなと思いながらも、後ろから車が来るので真っすぐそのまま道路を走っていったという状況です。  どれだけ渋滞するのかって。これ待ちですよ、向こうから来る車をここでずっと渋滞している状況が続いていました。私もここで写真を撮らせていただきましたけども、大変こう危ない状況が続いています。  このことを受けて、先ほどの答弁ですと、要望はもらってるけども、なかなか前に進んでいないという状況があります。県道菰野東員線バイパス道路新設要望関連資料っていうことでお渡しをしております。この関連資料の中身、全部、地図もつけたのをお渡しをしております。その後どのようにされたのか。そしてこれは、3区の区長さん、藤川さん、福村区長さん、佐藤さん、神森の区長さん、高田さんっていうことで、随分昔からこう質問がというか、要望がされてる箇所であります。  この点について、県道東員線バイパス道路は今後、あの状況を見てどう改善しようとするんですか。県道は無理だけども町道にでもしようかなんていう話になってるけど、あそこ広くなるはずがない。町長の答弁ではそのように話されましたけども、これ、都市整備課長、いかがですか。 ○副議長(諸岡文人君) 都市整備課、河内耕二君。 ○都市整備課長(河内耕二君) 済みません。今、先ほど、町長から答弁させていただきましたとおり、御要望いただいてる18でしたか、19年でしたか、そのときに3区、3つの区長さんから、地区の区長さんから御要望いただいております。それ以降も福村の区長さんから継続的に御要望をいただいとるというような形のことでございます。  先ほど言いましたように、少し位置的には菰野高校あたりから東へ向いて、ミルクの県道の交差点を向いてという形の中でルート設定をしていただいております。その形のその位置設定の中で、県道のバイパスとしての位置づけとなかなか少し離れてるところ、利用形態が少し違うところ等もあります。  あと、またそれ以降、御要望いただいてる福村区からも、もう1本北側の堤防の、自動車学校の横の、堤防のところの道路の側溝の整備とか、そういう形でも御要望をいただいとる中で、そちらを優先させていただいとるというような形のこともございます。  また、今議会で、PTAの要望という形の中で、星川議員あるいは伊藤議員からも通学路のという形のお話もいただいております。  今後そういう位置づけも含めた中で、県あるいは警察も含めた中で安全という形のものは考えていかないとあかん路線ではないか。  それと、バイパスにつきましてはもう少し地元さんを含めて協議をさせていただく中で、要望の取り扱いについても検討させていただきたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 通学路の問題は、確かに先ほど写真で示したとおりでございますけども、あの道路をどうしていくのか。現状を見ていただきました。じゃあ北側につけていくという方向性があるのか、それとも地元要望を受けても、このままの現状を維持しなきゃならんだけの菰野町の考え方がないということなのか、地元要望で土地の確保ができたら北側に道路を拡張していくという考え方はありますか。 ○副議長(諸岡文人君) 都市整備課長、河内耕二君。 ○都市整備課長(河内耕二君) 先ほど御質問というか、いただいた中でも、477のバイパス的な意味もあり、あるいは買い物客のという形のお言葉をいただいております。確かにそういうような意味合いの中で、あの道の交通量が多いという部分があろうかと思います。  その中で、今どの路線を、それのバイパス的な考え方の中でどの路線、今の御要望いただいとる路線がそのような機能を発するのかという形の部分もあろうかと思いますので、もう少しお時間をいただく中で、地元区さんを含めた中で協議をさせていただきたいと考えておりますので、よろしく御理解をお願いいたしたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 町長、今の写真を見ていただきました。あの道路は狭くって通行が大変厳しい状況、そして子どもたちが今の状況を見たとき、あの道路が改善をしていかなきゃならん、とてもじゃないけどあそこは広がるようなところではありません。あえてつくるのならば、北側のところに道路要望が地元からも出ている状況を見て、町長はどう考えられますか。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 冒頭でお答えしたとおりでございまして、それ以降ずっと要望はいただいております。  他の要望との優先順位の中で、今までこのような経過をたどっておりますので、再度ですね、地元と協議しながら、どのようにしていくかということを進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 再度、立て直します。建設をしていくっていうことの中での話し合いをしていただくということでよろしいでしょうか、町長。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 地元さんのですね、優先順位がどのようにあるのか、あるいはほかの要望等もございますので、そこらあたりはきちっと整理をさせてくださいという意味でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) わかりました。そうすると地元が第一優先順位をつけてくれば、町行政としては前向きな形で前に進むというふうに私は理解をさせていただきました。  教育長も見られたと思いますけども、あの子ども、自転車っていう、私は通学路の問題で今回やろうと思ってるわけではありません。あの道路が大変こう危険な道路だっていう御認識はありますか。 ○副議長(諸岡文人君) 教育長、櫻木政史君。 ○教育長(櫻木政史君) あの箇所につきまして、私も昔から運転する者にとっても、あるいは歩行者にとっても大変怖い、危険なところであるというような認識は持っております。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 消防長、一朝有事の際、火災が発生した、災害が起きたとき、あの道路が本当に有効な道路として、県道として活用できるとお思いですか。
    ○副議長(諸岡文人君) 消防長、内田眞伸君。 ○消防長(内田眞伸君) あの付近にもし車を走らせるとなればですね、もともと狭いところがありますので、難儀することは見えております。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 町長、今、消防長も災害が起こったとき、福村地区では大変狭い道路があっていろいろあるから、今後活動にも支障を来すところがあるという発言ですから、町長、積極的に、前向きにお話をしていただきますように、よろしくお願いをしたいと思います。  地元の人たちは大変こう喜ぶんだろうなって、優先順位が一番になれば何とかなるかなっていう思いはされたんではないかと私は思います。  その次、ばらばらしますけども、コミュニティについては少しだけ言います。総務課長も答弁書を用意していただいていると思いますので、まずコミュニティセンターの機能というものがどういうものがあるかというと、地域コミュニティの活動拠点であったり、生涯学習機能であったり、区公民館機能であったり、交流の場であったり、自主避難所っていう機能があるわけです。  そこで、家庭の教育力向上のための公民館の役割ということで、人づくり、まちづくりのための公民館の役割は大変重要です。地域の教育力向上のために公民館の役割が求められています。少子高齢化が進む中で、地域の教育力の低下も懸念され、その対策を進めるということでも全国的には傾向があるんよっていうことであります。より快適に生きる、ウェルビーイングのために地域活動拠点としてのコミュニティセンターの必要性が迫られていますが、先ほど来、町長の話は千種の支所も含めた中で建設をするっていう考え方でよろしいでしょうか、総務課長。 ○副議長(諸岡文人君) 総務課長、位田嘉則君。 ○総務課長(位田嘉則君) 先ほど、町長からの御答弁もありましたように、今現在ですね、千種コミュニティセンターの建設とですね、あとコミュニティセンターの機能、今、矢田議員がおっしゃったような機能を備えるというふうなことも含めて、今後、あと支所機能も含めて、どのようにしていくかというところの今、検討をしておるというふうなところで、今この時点で、建設については先ほどの町長の答弁のとおり、建設ということが具体的に決まったわけではないという状況でございますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) そうすると、コミュニティセンターの建設については白紙状態というふうなことになりますか。それとも建設をするんだ、そのための目的としてこういうものがある、何々があるっていうことの検討をしている、建設をしないがための検討会をしているっていうことではないっていうこと、どちらですか。 ○副議長(諸岡文人君) 総務課長、位田嘉則君。 ○総務課長(位田嘉則君) その点につきましては、今この千種地区のコミュニティ機能を持った施設として農村環境改善センターがございますので、その辺の今の、今後の使い方等も含めて検討しておるという状況でございますので、御理解賜りたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 観光産業課長、千種地区にある農環センターといわれる農業改善センターは、耐震化は済みましたか。 ○副議長(諸岡文人君) 観光産業課長、大橋克哉君。 ○観光産業課長(大橋克哉君) 今のところですね、新たに耐震化工事をしたかということにつきましては、耐震化の工事としてはしておりません。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 総務課長、これだけ東海、東南海、南海地震が起こるっていうようなことがいわれています。そして災害対策について、今、防災についても菰野町の中では十分検討がされている。どちらを優先されますか。それは農環センターの耐震化を優先するのか、コミュニティセンターを建設することが優先するのか、どちらですか。 ○副議長(諸岡文人君) 総務課長、位田嘉則君。 ○総務課長(位田嘉則君) 今の段階では仮定というところでの答弁になろうかと思いますけど、もし農村センターを使うということであれば、当然、耐震性は確保されるべきものであると考えております。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) それでは、コミュニティセンターとしての利用を今後、農環センターを利用するっていうことでの耐震化をしていくということの考え方ですか、それともコミュニティセンターは新たな建設をしていくっていうことでいく、どちらですか。 ○副議長(諸岡文人君) 総務課長、位田嘉則君。 ○総務課長(位田嘉則君) 大変、繰り返しの答弁になって申しわけございませんけども、今現在ですね、その辺も含めて検討しておるというふうな状況を御理解いただきたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 町長、すべてがあなたの決断にかかってるんです。菰野町の今やってる、行政が行っていることのすべてが今の答弁でわかるとおり、町長の決断です。医療費の問題、コミュニティセンターの建設、それからこの危険だといわれる道路の建設、すべてが菰野町長である石原正敬氏がやろうっていう気持ちがあれば、職員は前に進むんだろうと思います。やる気持ちがあるけど、いましばらく財政的になっていうことがあるのかもしれないけども、命の大切さ、命が大優先であるべきだと私は考えてるんです。町長、再度いかがですか。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) まさに矢田議員のおっしゃったところでございまして、今、きょうの一般質問の中でも、本当に幾らに積算すれば予算になるのかなっていうことを私は頭の中でそろばんをはじこうかなと思っとったぐらいでありますが、大変厳しい財政状況の中でどれを優先するかというような話だと私は思ってます。  確かに、医療費しかり、コミセンしかり、そして道路の問題しかり、本当に多種多様な御要望を皆さん方からいただいております。その中できちっと優先順位をつけながら、計画的に我々としては進めていかないといかんということでありますので、コミセンにつきましては今、検討委員会を立ち上げまして、しっかりと現状を把握した上で課題を整理して、結論を導きたいというふうな思いを持っておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) ぜひとも前向きな形で物ごとを進めていただきたいなと思っています。町長が言う、子ども医療費の問題で、医療が南勢地方にないよねって、これ、三重大学と三重県はそういうふうなところで提携を結びながら医師不足を解消していこうっていう話し合いもされたでしょう。菰野町だけがどこかで取り残されていくといかんよねっていう話。  そして、続いていきます。ぜひとも検討委員会では頑張っていただきたいなと思っています。  国体高校総体に向けての県との連携はっていうことで、お話をさせていただきました。  24年度第1回三重県スポーツ推進審議会が5月30日、三重県男女共同参画センター、3階のセミナー室において開かれました。町長、出席されましたか。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 出席しておりません。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 三重県スポーツ推進審議会の委員名簿の出席者名簿を私は取り寄せてみました。確かに石原町長は欠席をしています。  私はね、何が言いたいかっていうと、まずこういうところから4つのものがありますよって言いましたでしょ。夢づくりの話もさせていただきました。第1回がこれに増す町長の公務があったのなら私は許せるところなんです。もうこれ以上のことで町長の公務日程を調べるつもりはありませんが、菰野町長としての石原町長ではなくって、今回このメンバーとして入っているのは、市町村の代表ですよね、町長。市町村の代表っちゅうことは、三重県下、市町があって、日沖市長はいなべ、出ています。町の代表として出ていただいてる三重県町村会の代表である菰野町長石原正敬さんが欠席をしたということは、各町村にそのことを話ししましたか。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 各町村にはしておりませんが、矢田議員が御指摘をされることよりも、私としては最優先に近い形でこのスポーツ推進審議会には出席したいという意志は持っておりますので、そこは御理解いただきたいと。  欠席したところについては、それより優先順位が高い公務があったということと、このスポーツ推進審議会に対して、私は事務局に申し上げとるんですけども、いつも1週間前の調整になっておりまして、その中で私があいている日を指定しても、他の委員さんとの関係の中で、どうも私と合わないということでございまして、私が嫌われてるわけじゃないと思うんですけれども、そういう現実的な事務局レベルの話だということでございますので、誤解のないようにお願いいたしたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 公務が優先して、菰野町の町長としての公務が優先したんだろうっていうところで、私は別に欠席したから云々って言ってるわけじゃなくって、第1回、こういうふうに開かれた、そして三重県のスポーツ推進局っていうところまで県議会の中でつくられて、そして今後の子どもたちにとって県民の夢づくりや、また地域の活力づくり、それから元気の基礎づくりというような事項があって、いろんな形で審議が進められるところでは、町長、資料はもらいましたか。言葉としてちょっと言ってください。うんとか、何とか。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 思いは先ほど申し上げさせていただいたとおりでございまして、当然、議事録あるいは審議内容もいただいておりまして、事前に何か事務局に要望するということがあれば、してくださいということもいただいております。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) そうですね、議事録、私も手元に見ました。数名の方々がお話をしていただいております。数名って、これ全員が言っているのかわかりませんけども。国体に向けて云々っていう話もされています。ぜひ、次の四日市、設立準備委員会が四日市でありますから、町長、これには出席をして、三重県の国体、その他について菰野町北勢地域に何とか誘致をしながら、三重県の施設としてやれないかっていうことも含めてお話をいただきたいなと思っています。もう中身をもう今言うつもりはありませんから、町長を信頼してやっていただきたいなというふうに思っています。  そこで、私たちは函館に行って来ましたっていう話の中で、函館市においては、先ほども言ったとおり、さまざまな宣言をしながらまちづくりをしているわけです。  まちづくりをしていく上で、どっかまた絵がどっかいってしまったけども、大きなスポーツ施設をつくって、それを交流人口、観光の町としての函館をしようっていってるわけ。私はスポーツを通じて菰野町が発信のできる場所、それは大学の合宿だとか、プロの方々の練習場だとか、いろいろあるよっていうことで、再度こう、スポーツ施設、そして菰野町のスポーツ交流健康の町っていう宣言をすることで、人から見る目、町長はソーシャルでこう発信してるよって、私もね、やっとフェイスブックをやるようになって、町が言われて飛びついてやってるわけですけども、これもはまるとね、毎日見やなあかんみたいにしてはまってるんですけど、いろんなことをやっていく、ヒルクライムも社教でお話をして来年の3月の最終の日曜日に鈴鹿スカイラインを使ってやる予定をしておりますけども、宣言しませんか、もう一回。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 先ほども答弁申し上げましたとおりでございますが、思いとしては一緒でありますけれども、宣言をしてですね、じゃあどういうことになっていくかということを、もう少し議論させてもらいたいなというのが本音のところでございまして、今、我々がやっているスポーツ振興の部分というのは、確かに器じゃなくて、例えば公道を使ったマラソン大会、ヒルクライムも閉鎖期間における自転車レースというようなことで、やっぱりこうソフト事業といいますか、最小限の財源をやりくりする中で、屋外を使いながらですね、ウオーキングしたりとか、そういうことを目的として今、主体的にやっておるところでございますので、そこらあたりの理念がしっかり固まってくれば、おのずとこの宣言にも近づいていくんじゃないかという印象を持っております。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 私たちがどこまで、どのように形を整えたら町長は動いてくれるのかなと思って、こう3カ月間こう考えながら、いろんなことを私たちも菰野町がどんな町であったらいいのかって、スポーツの町として、そして情報を発信し、交流人口をふやしていこうって。  町長、ソーシャルのあれは宣言を早いとこ、しましたよね。私たちの知らないうちに町長の決断でソーシャルの宣言をしましたってやったんですよね。それと僕は一緒だと思っているわけです。気持ちをさせる、そのような気持ちにさせるっていうことが私は大事だと思っています。  町長の発言の中で、鈴鹿市と菰野町とで歩こう会か何か、そういうふうなことも交流しましたよね。そして東海村、それから三条市とも姉妹都市提携をし、交流をしようっていうことをしましたよね。これ、みんな僕はスポーツや健康につながってくる交流のことだろうと思ってるわけです。その点もう一度考えていただいて、9月議会で私たちも選挙を迎えるわけですから、菰野町がこんな町でこんなすばらしい、僕は企業のどえらいもんが欲しいとか、何とか言ってるんじゃないんです。さわやかな町だなっていうことが欲しいんです。  そういうことの思いで、町長、再度もう一回、細かくはいいですから、話ありませんか。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) その、何といいますか、今、言うような議論をして深めていきたいなということも1つあります。やっぱり、スポーツ交流都市宣言をしたがゆえに、じゃあ大きな器のグラウンドが欲しいとか、大きな体育館が欲しいっていうことじゃないということをおっしゃっていただいて、矢田議員がイメージされてることと私も目指していく方向が、同じような方向を向いてるんだなという確認を今させていただきましたし、その中でこれを議論聞いた、教育委員会に主に関係あるところですので、じゃあ教育委員さんに一度諮問してみようと、こういう提案を議会からいただいてるので、一度こういう項目で諮問して、じゃあ教育委員さんもいいんじゃないかというような方向に持っていくということは、これは議論の積み上げとしてはあるのかなということで、私もやぶさかではないという印象を思っております。  もう1点、つけ加えさせていただくならば、ソーシャルメディアに優しい町宣言をしたということは、基本的にこれからの情報は行政とかマスメディアが中心になって発信するんじゃなくて、皆さん方が発信するんですよっていう理念のもとでやらせていただきました。  ですので、私はもう一歩踏み込んで発言をさせていただくならば、このスポーツ交流町宣言の中に、主体は皆さんですよと、皆さん方が楽しんでいただいてスポーツをする、そういったことを後押しする町でありたいですねって、そういうことを中心とした交流が盛んになればいいですよねというような理念のところまで高まってくればですね、矢田議員がおっしゃるところと私が言うところと、相違はないのか、これからもう一回御意見を伺うのか、ちょっとわかりませんが、そういう思いでございます。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) もう私は何かをつくってほしいって、今ある中で、この自然の中で私たちが今も同じように活動しているわけです。非核平和都市宣言の町って何かつくりましたか、そんな施設を。つくってないです。私たちは心の中で非核平和っていうものを願うっていうことの中で宣言もした町に住んでいるわけです。そこをやっぱり町長も考えていただきたいし、今、教育委員会にっていう話もありましたんで、ぜひともね、教育長もよろしくお願いをしたいと思います。  そこで、社会教育課長にお尋ねをしたいと思います。  函館市では、スポーツ合宿誘致補助制度っていうのをつくっているんです。菰野町でもこういうふうな形でスポーツ合宿を誘致した、こちらのほうで合宿したいって言った人たちに補助制度っていう考え方、いかがですか。 ○副議長(諸岡文人君) 社会教育課長、川瀬敏君。 ○社会教育課長(川瀬 敏君) 誘致に関することにつきましては、いろいろな方策があるというふうに考えております。きちっとしたお答えになるかどうかわかりませんけども、菰野町もスポーツを推進する上でいろいろな施設は余り大きな施設を持っておりません。  しかしながら、先ほど町長の答弁にもありましたように、かもしかハーフマラソンですとか、ヒルクライムレースもそうです。またウオーキングもそうですけども、菰野町の自然フィールドを生かした中でそういうふうな活動を行っているというふうな形で今現在動いております。  補助制度というふうな形につきましては、早急な形で今は考えておりませんけども、いろいろな施策をする中で、必要であれば検討する機会があろうかなというふうには思っております。  以上です。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) ぜひとも、いろんな形でよその市町が行っています。菰野町がいろんな形を取り入れていくのも、私はまちづくりだろうと思っています。ぜひともよろしくお願いをしたいと思います。  地図ないなと。これが函館市が進めようとしている体育のスポーツ施設としての考え方です。議員の皆さんも私たちが見てきたところ、こういう物をつくって函館市は企業誘致はしないけどもスポーツを通じた形で交流人口、観光の町としての考え方を進めています。ぜひともこういうことを含めた形で、私はすべてが施設をつくってくればっかりじゃなくって、心のスポーツっていうことの中でも宣言をしたらどうかということですので、よろしくお願いをしたいと思います。  続いていきます。新名神高速自動車道についてでありますけども、先ほど来、聞かせていただいてると、なかなかこう新名神高速自動車道ができてきて、菰野町のビジョンが描かれやんなと、青写真って町長、どうやって考えとんのやろなっていう思いです。地域の人たちの利便性を考えたり、そして土地の持ってる人たちのことを考えてっていうと、菰野町の描く絵っていうのは今回の中で、都市まちづくりの目標の中で、都市マスの中での千種地域でどういうことかっていうことがここにも書かれている。菰野インターを核として新拠点となる活力と交流のあるまちづくりをしたいって書いてあるんですけども、企画情報課長、これはどういうことですか。 ○副議長(諸岡文人君) 企画情報課長、河内伸博君。 ○企画情報課長(河内伸博君) 新しく新名神のインターチェンジができることによって、いろんな意味合いで交流が期待できる拠点のところになる、そういうふうな位置づけで都市マスタープランのほうには書いてあるというふうに私は認識させていただいております。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) それではタイトルがあるだけで中身がないんだよね。中身をどうするかっていうことなんです。自然環境と新都市拠点が調和する地域づくり、新名神高速自動車道菰野インター開設により新たな都市的土地利用の展開を図り、自然環境と新都市拠点が調和する地域づくりを目指します。  そして、菰野インター周辺においてどういうことかというと、工業流通系土地利用を図り、新産業の立地を図る地区として産業基盤の形成をするんだというようなことが書かれているんです。  そして、幹線道路としては菰野インターを結ぶネットワークの充実だとか、477号、306号、幹線道路網の整備を促進する。新名神高速自動車道は何年に開通して、これまでにこのことが実現しますか。 ○副議長(諸岡文人君) 企画情報課長、河内伸博君。 ○企画情報課長(河内伸博君) 完成につきましては、平成30年というふうに伺っております。順次一つ一つですね、そのあたりの課題を解決していきたいと、そのように調整させていただきたいと思っておりますので、御理解賜りますよう、よろしくお願いします。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 平成30年に新名神高速自動車道が開通をするっていわれているわけです。ことしが平成23年ですね、4年ですか、あとわずかです。私はこういうことが菰野町の都市マスの中で千種地域がこういう計画を持ってやるんだって書いてるんです。絵にかいたもちになりゃしないかなって、そんな思いがいたします。町長が積極的にまちづくりをしていく上で、新名神高速自動車道を中心としたまちづくりをしていく上でどんな絵をかくのか。  私はね、観光にっていうことであれば、インターにたくさんの交通の下におろす、通過交通になってはいかんと、交通をおろすことによって交流人口をふやして、そして三重県下の物産、物流を菰野町に集約させるとかね、観光の町としてそこですべての三重県の食材が手に入るとかと、いろんな絵はかけるんだ、それがビジョンではないのかなっていうふうに私は思うわけです。  さまざまなことを書いてあります、ここのことで道路網の整備もするんだって書いてあるんです。道路網の整備をするんだって言うんであれば、私は先ほどの県道の話もありましたけども、とてもじゃないけど今、そんなことの議論もない中で平成30年に菰野町のまちづくりができるのか。都市マスは大変重要な問題であります。  再度、企画情報課長、本当にできますか。 ○副議長(諸岡文人君) 企画情報課長、河内伸博君。 ○企画情報課長(河内伸博君) いろんな考え方があると思います。先ほど町長、答弁させていただきましたのは、まずそういうふうな魅力のあるまちづくりを先にやっていこう。そういうふうなことによってその優位性、新名神のインターチェンジの設置の優位性をアピールできると。  そういうふうなところでございますので、現時点で具体的にどうのこうのっていうふうなお答えはしかねますが、そういった形でのまちづくりというふうに理解しておりますので、御理解いただきたいと思います。  以上です。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) 課長、現時点では控えさせていただくっちゅうことは腹案を持ってるっていうことですか。時間がないんで、あるかないかだけ。 ○副議長(諸岡文人君) 企画情報課長、河内伸博君。 ○企画情報課長(河内伸博君) 腹案と申しましょうか、いろんな計画の中での位置づけは理解させていただいております。  以上です。 ○副議長(諸岡文人君) 矢田富男議員。 ○10番(矢田富男君) ぜひとも、大変重要な問題だろうと思っています。インターができ上がってきて菰野町がどんな町になるのかっていうことは大変な重要で。
     そして、町長にもお渡ししました、時間がありませんので読みますけども、観光については着地型観光で私たちは今、進めています。この6月28日の日も着地型観光で皆さんに寄っていただいて話をします。今、盛んに言われてる全国で温泊っていう話がありますので、温泊っていうことを踏まえて菰野町にも温泊をつくっていきたいなと思っています。これは温泉泊覧会っていうことで、温泉と書いて泊は泊まると書きます。温泊って読みます。これは地域の中では進めている事業ですから、菰野町もそのことを進めていきたいなっていうふうに思ってますので、よろしくお願いしたいと思います。  先ほども言ったように、町長の決断によって菰野町が前に進むか、それとも後戻りするかだと思ってますので、どうぞよろしくお願いを申し上げて、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(諸岡文人君) 以上で、矢田富男議員の一般質問は終了しました。  ここで暫時休憩をいたします。                午後 2時32分 休憩              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜                午後 2時50分 再開 ○副議長(諸岡文人君) 再開します。  一般質問を続けます。  それでは、18番議員、中川哲雄議員、登壇願います。            〔18番 中川哲雄君 登壇〕(拍手) ○18番(中川哲雄君) 皆さん、御苦労さんでございます。  きょう最後ということで、ちょっと皆さん、お疲れのようでございます。町長も大分とお疲れのようでございます。若いですので、その辺は私らよりも力があるだろうと思います。  質問をさせていただきます。  私もちょっと前段少し気になることがありますので、触れたいと思います。  それは、庁舎の東側の出入り口、国道306号線の両側歩道に生えている雑草であります。これ、余りにひどいので、聞き取りのときに、都市整備課の課長に庁舎周辺の道路の、特に草刈り、清掃をお願いしたわけです。一部ですね、きれいとまでは言えませんけども、東側の、桜の植え込みの部分が、何か草刈りでちょんちょんと刈ったようでございます。ありがとうございます。  いつもこの時期に、梅雨の時期になるとそうなんですけども、毎回気になって仕方がありません。町民も、自宅に接する道路は町道であれ国道であれ県道であれ、清掃しとるんです。県の管轄だからといって、草ぼうぼうで放置していてはね、特に庁舎ですからね、困るわけです。町民はしっかり見ています。  町職員の皆さんで清掃活動をされているようでございます。大変御苦労さんです。このときに、庁舎周辺の道路の清掃もしていただけたらありがたいというふうに思います。消防署は大変きれいに、草一本生えてないです。大変きれいに清掃をしてくれてます。やっぱり気持ちがいいです。庁舎に接するけやき、そっちのほうは草が生えてないです。庁舎の周りだけ草ぼうぼう。庁舎の責任者はだれか知りませんが、ひとつ、よろしくお願いをいたします。  それでは、通告に従いまして、質問をさせていただきます。  大きく2点であります。  まず、第1点、石原町長の政治姿勢であります。4つほど挙げてありますけども、どんなまちづくりをしていくのか。いわゆる町長の政治姿勢にかかわる点で質問をしていきたいと思います。  まず、第1です。町民の声を積極的に聞くように求めます。当たり前のことを言ってるんですけども。  また、町民の代表機関である議会の決議、採択された請願をしっかりと受けとめて、その実現を図るように求めるものであります。  石原町長は、町長に面談を申し込んでもなかなか会ってくれないって、区長さんが嘆いていました。住民の自治組織の長である区長が町長に会うことができないわけですから、なかなか町民が町長に会って直接話をするということは困難であります。矢田議員も指摘していましたが、公務があれば無理ですけれども、時間の許す範囲で町民の声を気軽に聞くことはとても大切なことではないかと思うわけであります。  町長が招集している国保運営協議会、私もそのメンバーでありますけども、もう数年前になりますけども、町長がいつもあいさつを済ませますと退席されるわけです。委員長が町長に、公務がなければ、会議の場にいるように求めたんです。それでも、私も委員のメンバーでしたから、委員の皆さんがおるようにというならおりますって言ってですね、結局退席されたんです。どんな公務があるんやって聞いても答えられなかったんです。  町長のブログで、石原まさたかの痛快!風雲日記が毎日のようにブログで紹介されておりますけども、大部分が公務であいさつをしている写真を載せた訪問記のようでございますけれども、1カ月とか半月のですね、町長の公務の日程をホームページで公表することができませんか。私はこっちのほうが大事だろうと思うんです。だからそういうふうに公表しておれば、大事な会議が、取捨選別、重なったら取捨選別されるわけですけれども、その辺は町民もよく理解ができるんではないかというふうに思います。お尋ねをします。  もう1つの側面ですけど、私たちも町民の代表です。その代表機関である議会の決議、請願採択をきっちりこれも受けとめてもうて、その実現を図る。当然のことではないかと思うんです。  確かに町長も選挙で選ばれているわけで、いろいろ、あるだろうけれども、町長は1人、議員は18人なんです。ともに直接選挙で町民から付託されて、その役割を果たすために努力をしているわけです。議会の総意、18人の総意で決議された、これは中学校給食は1人ですね、欠けましたけども、議会の中につくられた中学校給食実現調査特別委員会では、同じ決議、全会一致で挙げております。自校方式が最善だ、そのための調査費を予算化するように、もう平成23年3月議会、求めたんです。ことしのこの3月議会では、何人もの皆さん、議員が取り上げおります、子どもの医療費を県下の市町と足並みをそろえて小学校卒業まで無料化するよう求めた。ところが、この6月議会でも予算化はされていない。町長の考え、思想、信条、いろいろあるわけで、それはもう、お互いのことだと思うんですけども、それを否定しようとするものではありませんけれども、しかし議員18人の議会の総意はね、やっぱりしっかりと受けとめていただく、このことが大事ではないかって思います。  町長はお若いですし、もっと肩の力を抜いてですね、かたくなな、矢田議員も言ってますけど、かたくなな姿勢を改めていただいて、町民の声に耳を傾ける、このことが大切ではないかということです。これは私だけが、日ごろから思っているものではありません。多くの議員が思っていることです。  私は、住民自治の基本は町民の声をしっかり聞く、このことだと、これが原点だと考えております。  2つ目であります。さっきの1点目と共通してくるわけですけれども、地方自治体の第一の仕事である福祉の充実を求めます。  まず、第1番目に、県下29市町に合わせて、小学校卒業まで通院も含めて子どもの医療費の無料化を行うよう、再度求めたいと思います。  私で4人目になりますかね、千賀議員、それから伊藤議員、先ほど矢田議員で私ですね、この質問。町長は8点ほど理由をるる挙げております。  しかし、この8点どれを見ても、菰野町だけが予算化しないという、納得のいく説明は残念ながらないわけであります。  鈴木知事の施策として、就学前までの乳幼児の医療費の無料化を小学生にまで拡大した。2分の1、県費補助をするということです。途中で転換したとかどうとかっていわれますけど、いいことはいいわけです。福祉対策であってもいいです。子育ての支援であろうと、これは歓迎すべきことではありませんか。菰野町の住民の、特に子どもたちの命を守るという点では歓迎すべきことです。いろいろ問題があってもね。  既に、県内の29市町の内の約6割に当たる17の市町では、12歳年度末、いわゆる小学校卒業以上の子どもの医療費を単独で無料にしています。菰野町はおくれているわけです。  この願いは、県民の切実な願いであり、町民の声です。県下の中で菰野町の子どもだけが医療費無料にならない、こんなことは許されないわけであります。再度お答えを願いたいと思います。  2番目、北勢地域の自治体で、菰野町だけが、これも菰野町だけがこれも未実施なんですけどね、実施していない延長保育を求めるものであります。  昨年の9月議会の私の質問に、町長は共働き家庭の増加とともに、長時間就労の常態化など、保護者の就労形態の多様化に伴い、保育ニーズも多様化している傾向にあります。このような状況に対して充足できる効率的な保育サービスを提供していかなければならないと考えており、保護者への意識調査などを実施し、よりきめ細やかな保育サービスを提供できるように努めてまいりたい、再質問に、真剣に受けとめてまいりたいと答弁をしてくれております。  既に、菰野町保育園における特別保育実施に関する需要アンケート調査、なかなか難しい名前ですけど、が行われておりますけども、その調査結果、既にまとめられておると思います。どのようになっていますか。この調査結果を踏まえて延長保育を具体的にどのように実施していくのか、お伺いをいたします。  3番目の、住宅リフォーム助成制度の実施を求めます。  昨年12月議会に、三重県建設労働組合四日市支部、いわゆる建労四日市支部ですけれども、提出された菰野町住宅・店舗リフォーム助成制度の創設を求める請願、私ども菰野町議会は全会一致で採択をし、町長に意見書を送付いたしました。  全国建設労働組合総連合、全建労、これは全国的組織ですけど、この調査によると、平成23年6月30日現在では、住宅リフォーム助成制度実施自治体は秋田、山形、広島、佐賀の4県と378市区町村。これが平成24年、ことしの5月10日現在では、4県は変わっておりませんけど、488の市区町村、45都道府県で実施されてきております。すごいスピードで広がっております。この1年間で約110の市区町村が新たに実施をしてきています。  北勢地域では、桑名市、それから昨年、菰野町と同じように請願を採択した、建労から出された、請願採択した四日市市、そして鈴鹿市が新たに実施をいたします。  住宅リフォーム助成制度は中小業者の仕事おこし、地域経済の活性化につながる大変大きな経済効果を生んでおります。ぜひとも菰野町も実施されるように求めるものです。  この住宅リフォーム制度は、このときの質問、前回の質問で社会資本整備総合交付金、これは国の2分の1の補助対象でございます。を活用できると聞いております。議会が全会一致で採択した請願を踏まえて、具体的に検討がされてきているのか、お伺いをいたします。  実施するためにぜひともよろしくお願いをいたします。  次に、都市計画事業の柱である菰野町都市計画街路の全廃、計画されていた都市公園、街区公園4カ所、近隣公園2カ所の全廃は無責任であります。アンケート結果で最も住民要望の強いのが、子どもが安心して遊べる広場のある公園整備であります。これでは将来のまちづくりの展望が見えないわけであります。  都市計画事業の3本柱は都市計画道路、久留美議員も、指摘されました。都市公園事業、都市下水道事業なんです。石原町長のもとで計画されていた都市計画事業を、下水道事業はもう全域になりましたから、都市計画地域だけの問題でありませんので、この道路と都市公園、全部やめるって言うんです。すべての都市計画事業をやめるということであります。  市街化区域として線引きされた区域の町民には、都市計画事業を推進するための目的税として、1948年、昭和53年度から約30年間にわたって都市計画税が課税されてきました。その総額は11億4,445万円であります。  都市計画とは、健康で文化的な生活と機能的な都市活動を確保するために、土地の合理的な利用や都市の根幹となる施設、先ほど言った3本柱であります。秩序ある市街地づくりを総合的に計画することです。そのために市街化区域、ここは市街化調整区域と線引きされまして、住宅の建築が制限され、さらには用途地域が定められる。建築物の制限等が法律で細かく規制をされているわけであります。  都市の根幹となる都市計画事業のすべてがなくなるということは、都市計画そのものを根本から見直すことが必要になると私は考えています。どうですか。  これでは将来のまちづくりの展望が見えません。答弁を求めます。  大きな2番目で、消費税、大問題であります。10%大増税をする。こうなりますと、町民の暮らしが大変脅かされます。破壊されます。社会保障は一体改革どころか、充実されるどころか、軒並み後退させるものであります。町民の暮らしを守るように求めるものであります。  消費税は御存じのように、赤ちゃんからお年寄りまで、所得に関係なく課税をされる最悪の大衆課税であります。消費税10%の値上げは、低所得者、わずかな年金で生活する町民にとっては死活問題です。  どんな世論調査でも五十数%から60%は増税に反対をしています。  民自公の協議で、社会保障を先送りして消費税を、消費税だけを引き上げるという合意をしたことについて、消費税増税の今国会成立にこだわるべきではない、72%、朝日6月6日付であります。消費税引き上げだけの合意に納得しないが76%、これは6月11日に報道ステーションです。これが国民の声です。  6月16日付の中日新聞の社説の見出しとリードの記事を見てみますと、消費税も棚上げせよ、民自公3党が一体改革法案の修正に合意した。社会保障の抜本改革を棚上げにするなど、一体改革にはほど遠いにもかかわらず、消費税は値上げをするという。この際、増税も棚上げにすべきではないのか。一体ではなく、後退改革ではないか。社会保障改革は軒並み見送られた。これでは子どもや若者たちの未来が開けないって、書いてました。  町長の答弁を求めます。  以上で最初の質問といたします。抽象的ではなく、町民によくわかるように御答弁をいただきたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) ここで会議規則第9条第1項の規定により、本日の日程がすべて終了するまで会議時間の延長を宣言します。  それでは、中川哲雄議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁を願います。               〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 18番議員の中川哲雄議員から御質問をいただきました。  順次お答えいたしたいと思います。  まず、冒頭、306号線のですね、庁舎周りの清掃について御意見をいただきました。  大変恥ずかしいことでありまして、すべて皆様方の満足いくことになるかどうかわかりませんが、気づいた時点で我々としても対応してまいりたいと。これは税金を使う、使わないではなくて、庁舎を利用している者として、我々としても心がけてまいりたいと考えておりますので、また清掃の際には中川議員にもお声がけをさせていただきたいと思いますので、また御協力のほど、よろしくお願いしたいと思います。  さて、私に対する政治姿勢等で御質問いただきました。順次お答え申し上げたいと思います。  私が目指すまちづくりという、比較的大きなテーマでの御質問をいただきました。その中でも特に私が考える町民の声を聞くということに、いかにまちづくりに反映させていくかということについて、御答弁申し上げます。  まず、町民皆さんの声を聞くという行為は、私ども基礎自治体が今、町民の皆様が何を考え、また何を望んでおられるのかといったことを把握し、そのニーズを可能な限り行政に反映させることは住民参画の視点からも大変重要なことと認識しております。その認識のもと、菰野町が比較的小さな基礎自治体であり、かつ町民の方との距離が近いというメリットを生かして、私が地域の行事などに積極的に参加させていただき、直接声を聞くよう心がけており、合わせて地域活動の中心組織である区長会との連携も図りながら町民の方の声を聞くよう努めているところでございます。  一方で、私が直接に声を聞くということには時間的な制約もありますので、組織として聞くこと、すなわち町民の皆様が意見や提言を出しやすい仕組みを体系立てて構築し、そしてそれを広聴、広報部門の制度として運用することが大切であると考えております。  具体的な広聴ツールとしましては、本庁と支所に設置しております、声の箱を用いての提言の受け付けや、毎年委嘱をさせていただいております、町政モニターさんからの提言、あるいは平成20年度から運用を開始しましたパブリックコメントにつきましても、町の重要な計画案に対する意見募集をその都度、実施させていただいております。  また、広報ツールにつきましては、町長就任以来、ホームページの各分野の情報量をふやし、ページをリニューアルし、タイムリーな情報提供に努めているところでございます。  また、平成20年度からは町民の皆さん方が興味を持ってみえるテーマについて、職員が出向いて説明する交流トーク事業を開始し、毎年、制度改正や新規事業なども織りまぜながら、約50項目のテーマをお示しし、御希望のテーマについて町民の方の理解を深めていただいております。  本年度に入りましてからは、ソーシャルメディアに優しい町宣言もさせていただき、フェイスブックやツイッターによる情報発信も始めているところでございます。  今、申し上げましたさまざまな広聴ツールを用いまして、町民の方が意見や提言を気軽に出せる環境を整備しつつ、条例案の作成段階や予算案の調整段階、いわゆる施策の意思決定過程におきまして、可能な限り意見や提言を反映させていただくこととしております。  そして、その条例案や予算案を議会へ御提案させていただき、お認めをいただきました条例あるいは予算により、個別具体の行政サービスとして町民の方へ還元させていただきます。  そして、その内容を広報誌やホームページなどの広報ツールを通して積極的に情報発信し、またそれをごらんになった町民の皆様から町施策に対する意見や提言をいただくといったサイクル、それをしっかりと機能させていくことが重要であると考えておりますので、御理解いただきますよう、お願い申し上げます。  また、議会の決議、採択された請願につきましては、常に真摯に受けとめながら、住民サービスの向上につながるかどうかといった視点を大切にしながら、執行機関としての責任を今後も果たしてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますよう、お願い申し上げます。  なお、私自身の日程についての公表でありますけれども、現在のところ、そのような考えは持ち合わせておらんということで御理解いただきたいと思います。  次、続きまして、福祉の充実あるいは子ども医療費の無償化についての御質問をいただきました。順次お答えいたしたいと思います。  29市町に合わせて、小学校卒業まで子どもの医療費無料化を行うことにつきましては、先ほど来、3名の方の御質問にお答えいたしておりますので、重複するところがございますが、少し簡単にしながらお答えを申し上げたいと思います。  昨日来の議論でもございますが、主に私からは8点程度、御意見を申し上げさせていただきました。これについて協議をしているところでございますし、中には、特に医療政策あるいは政策的な転換、あるいは社会保障が増大していく中において、今この施策をやるということ、実施に踏み切るというところの時期についてしっかりとした見きわめをしなければならないということがございますので、御理解いただきたいと思います。  そして、またそのほかです。菰野町におきましても限られた財源の中で何を優先して行うかということでございまして、そういったことも鋭意努力しているところでございます。  先ほど、御質問にもございました延長保育もその1つの選択肢であろうかと思いますが、後ほど御答弁をさせていただきたいと思います。  さて、延長保育の実施について御答弁申し上げますと、近年におきます共働き家庭の増加とともに、長時間労働の常態化など、保護者の就労形態の厳しさが増す中で、保育ニーズも多様化している傾向にあり、当町といたしましてはこのような多様な保育ニーズに対し、充足できる効率的な保育サービスを提供していかなければならないと考えております。  議員御指摘であります、延長保育につきましてもその1つであると考えるところであります。  この延長保育の実施につきましては、子育て支援策の優先すべき施策の1つとして検討する中で、本年2月に実施いたしました特別保育実施の意向調査結果を踏まえた上で、その必要性を判断し、よりきめ細やかな保育サービスを提供できるよう、努めてまいりたいと御答弁申し上げてきたところでございます。  まず、本意向調査でありますが、私立保育園である聖マリアこども園を含め、平成24年度に町内7保育園に入園申し込みをされた新入園児、在園園児、また広域保育園への入園申し込みをされた園児を持たれる787名の保護者を対象にアンケートを行い、649名の有効回答を得たものであります。  この有効回答を分析いたしますと、午後4時30分までの園児をお預かりします通常保育時間を超えて、午後6時までの長時間保育を利用しなければ就労が継続できないと回答された家庭が335家庭であり、全体の約半数を占めております。  さらには、現実に長時間保育を利用する家庭において、現在の午前7時30分から午後6時までの10時間30分園児をお預かりする長時間保育以上の保育を望む家庭については149家庭あり、全体の23.0%の方が必要と回答をいただいております。  本調査結果に基づきまして、現状の長時間保育以上の延長保育を望まれております149家庭の声にこたえていくために、午前7時30分から午後6時30分までの11時間保育を実施するための受け入れ体制の整備に向けた検討をしていかなければならないと考えておりますが、一方では、本来の子育ては家庭において実施すべきが理想であるとの観点に立ちながら、本当にその保育が必要であるかを見きわめる作業をしなければならないと考えておりますし、その見きわめの上に立った特別保育を提供しなければならないと行政としては考えております。  今後につきましては、11時間保育あるいは11時間以上の延長保育実施においても、その需要量と効率的な運営方法の検討を行い、保育料負担の公平性を維持するためにも延長保育の保育料規定の設定なども必要となりますので、しかるべく時期に議会に考え方を示し、よりきめ細やかな保育サービスを提供できるよう、子育て支援策の推進を図ってまいりたいと存じますので、御理解を賜りますよう、お願い申し上げます。  3点目の、住宅・店舗リフォーム助成制度の創設につきまして、御答弁申し上げます。  昨年12月、請願が採択されたところであり、私もその趣旨を理解させていただいた上で、まず最優先に取り組むべき課題としまして、町民の安全・安心のための事業として、今年度、木造住宅耐震補強事業費の予算におきまして、当初予算ベースで昨年度649万円に対して、5,396万円を計上し、これに要する町単独経費は昨年度の190万円から今年度は1,232万円と大幅な拡充を行い、積極的に取り組んでいるところでございます。このことがリフォーム助成制度創設の主たる目的とされている住宅の安全性・耐久性の向上や地域中小事業者への経済効果としての効力に資するものと考えるところでございます。  さらに、建設事業者を含めた地元小規模事業者に対する支援としまして、小規模事業者資金利子補給や小規模事業者資金保証料補給などの独自の施策にも取り組んでいるところであり、御理解賜りますよう、お願い申し上げます。  続きまして、4点目であります。  都市計画道路3路線の廃止につきましては、三重県都市計画道路の見直しガイドラインに沿いまして、未整備の幹線街路で、具体的な整備計画のない区間で計画決定後20年以上を経過した区間を抽出し、路線ごとにおける道路としての必要性などの検討を行い、菰野町都市計画審議会を3回開催し、廃止案の内容につきまして御説明し、また御議論をいただいております。  菰野駅前線につきましては、当初の目的であった通過交通の排除という、道路としての必要性が低下していることや建築制限などを考慮するとともに、周辺住民の御意見を伺い、廃止とさせていただいております。
     なお、6月15日から29日までの2週間、都市計画法第17条第1項に基づき、案の縦覧を行い、その後、都市計画審議会に諮問をさせていただく予定となっております。  また、地域住民の皆様から早期実現に向け期待されております、菰野三区コミュニティ道路を幅員7メートルで引き続き整備を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますよう、お願いいたします。  次に、四日市広域緑の基本計画についてですが、計画の改定に当たり、パブリックコメントなどにより御意見をちょうだいし、参考とさせていただき、改定しました。  計画における公園整備につきましては、都市公園である大羽根緑地、大羽根公園、朝明緑地、三滝川いこいの広場の充実や町民センター南多目的広場などに公園施設を設置し、都市公園として整備いたします。  また、既存の広場を活用した公園整備を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますよう、お願い申し上げます。  続きまして、大きな2番目でございます。消費税10%増税についての御質問をいただきました。  これにつきまして、私の考え方を述べさせていただきたいと思います。  まさしく今、国会では社会保障と税の一体改革に関連した法案が審議されておりますが、現在の地方自治体財政運営の仕組みにおいては、多くの自治体が地方交付税を初めとした国からの財源に依存しており、当町にとってもこの財源となる消費税の問題は大きく町政運営にかかわってくることから、私としてもその審議の行方を注視しているものであります。  国の今後の予測において、高齢者数は2040年ごろまで増加し続け、2050年には国民の4割が高齢者となり、高齢者1人を1.2人の現役世代が支える社会が到来することが見込まれており、社会保障に係る費用の将来推計での国全体の給付費に関する見通しでは、2012年度の109.5兆円が2025年には148.9兆円になり、約40兆円の増加となります。およそ13年間で約40兆円の増加となるということは、大変な財政が、捻出が必要となることであるというふうにして私はとらえております。  そこで、政府が設計する今後の社会保障制度維持のための財源として、消費税増税分を充てることが想定されているものです。  当町の財政運営につきましても、現在、財政健全化比率などの数値は良好でありますが、将来見通しについては、歳入においては少子高齢化の本格的な到来から税収の増加が見込みにくい中で、国の財政圧迫による地方交付税削減のおそれがあり、歳出では社会保障費、特に介護保険、後期高齢者医療保険に係る一般財源所要額の増加、これにつきましては2010年度から2035年度での増加見込み額でありますけれども、当町では介護保険で約4億7,500万円、後期高齢者医療保険で約1億4,700万円となっております。  さらに、小規模基礎自治体にとって大きなウエートを占める消防、ごみ処理行政も担うことから、今後は厳しい財政運営が予測され、経常収支比率は既に硬直化しつつある現在の91%を最適化することは難しい状況にあります。  いずれにいたしましても、新聞報道等で識者が指摘する主張として、例えば社会保障の安易な膨張を許してしまいますと、消費税は幾らあっても足りなくなるという指摘は、将来にわたって持続可能なまちづくりを目指す当町にとりましても参考になるものであり、現世代の中、及び将来世代との受益と負担の割合をしっかりと認識した上で、行財政運営に努めてまいりますので、御理解賜りますよう、お願い申し上げます。  以上です。 ○副議長(諸岡文人君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) 御答弁ありがとうございました。  まず、順次、質問を行っていきたいと思います。  町民の声を聞くことということで、これは組織として聞く、当然のことでありますが、それはそれなりに、組織としては努力されてきているとは思います。大事なことであります。  私が特に気になっているのは、町長御自身がですね、聞くことが大事ではないかということを指摘したわけです。町長は選挙のときに、私の方針、これは町長の選挙公報だったと思うんですけども、次世代の育成などを主な施策にする、次世代の育成です。加えて町民及び職員とのコミュニケーションを重視し、風通しのよい町政を目指すというふうに言われたんです。  伊勢新聞、これ、平成19年2月14日に、当選された後ですけど、町民が変わったとの評価が大事だ。住民を味方につけ議会を変えたい。執行部とともに議会が変わらなければ行政改革は完成しない。住民を味方につけるという、いろいろ、今問題になっておりますけども、これはこれとして、また議論をしなければならないのですけども、お互いがやっぱり、真摯に議論をし合いながら、やっぱりお互いが協力して町民の暮らしを守っていく、菰野町の将来に向けて頑張る、そういう点では、もっと議会とも、会議にも、参加をすると。直接ね、住民から声を聞くということが大事ではないかと思うわけです。  同じく、この2月8日の伊勢新聞では、できれば週1回、1階の受付に私が座り、来庁者の案内をする。そうすることで細かい事務仕事を学習する機会にもなる。これ町長自身の言葉です。一番最初の町長の所信表明では、再度、原点に立ち返って町民本位の町政を掲げたいとも言われています。当然のことだと思いますけども。住民本位の町政とは一体何かというね、やっぱり町民の声を聞くことです、原点は。  6月12日の産経新聞、改革の明暗というところですが、町長はこう言ってます。住民の会合にできる限り行き、考えを述べ、町民からじかに聞くことが大切。これ、町長自身の発言です。有言実行でですね、あいておれば国保運営協議会の場でも、その他の場でも、ちょっと会議に出てもらうと。さっさとあいさつしたら帰るということはしないで。委員会でもそうです。もっともっと門戸を開いていただいて、議会議員とも議論を深める、こういうことを求めておきます。  少し気になっている2点についてお伺いをします。去年から行われております、鈴木知事と市町長が地域の課題について意見交換をすると。1対1対談なんですけど。これは町長、持たれましたか。 ○副議長(諸岡文人君) 中川議員の再質問に対して答弁を願います。  石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 持っておりません。 ○副議長(諸岡文人君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) これですね、5月30日付の伊勢新聞で、報道されております。鈴木知事は5月29日の定例記者会見で、1対1対談を地域づくり推進条例に基づき開催していた県の市町の地域づくり連携・協働協議会のトップ会議の1つとして位置づけて、県と市町のパートナーシップをより一層強化したい。これまでと同様に、知事が各市町に出向いて、公開の場で約1時間、市町長と議論したり現場を視察したりするというふうに報道をされております。  どうして、私これ、ずっと日程表もありましたんで見てみますと、菰野町長だけが会う日程が決まってないんです。多分、全県下で菰野町だけであると思うんですが、町長、菰野町長だけが会わないんだろうと思いますが、そうだと思いませんか。私はそのように思ってますが。なぜ出ないんですか。なぜ会わないんですか。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 昨年もそういう形で1対1対談をやられるということでありましたけれども、まずその前段がございまして、これは地域づくりの連携・協働協議会という中に設置されてるんですが、これは県条例であります、地域づくり推進条例だったか、ちょっと正確な条例名は忘れていますけれども、そこの中で設置されている機関でございます。  昨年、1対1対談を申し込まれた時点では、その条例の中の改正は全くなされずに、知事の思いで1対1対談をやろうじゃないかということで、条例改正なく、なし崩しにこのようなことがなされてきたという経緯をまず御承知おきいただきたいと。  さはさりながら、我々としても会うべき内容があれば、会って1対1対談に臨むという姿勢は、私は崩しておりませんので、御理解いただきたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) 日程を調整して、町長は知事と、この対談は大変私は大事な対談になるだろうと。公開でやるっていうんですから。県に対するさまざまな町民の願いを、課題を、あるいは大変、先ほどから鈴木知事の施策に疑問を持っておられるようですし、大いにぶつけたらどうですか。なぜ会わないんですか。再度お伺いします。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) まさしく、そういった議題があれば、私自身も会うことにやぶさかではございませんし、現在も日程の調整ということはさせていただいておりますので、それをお聞きいただけたらなと思います。  ただ1点ですね、ことしからまたさらにやり方を変えたようでありまして、1時間という限定された時間の中で、各市町の基本的に要望を上げてくださいというような形式になりつつあると伺っております。  確かに要望を上げることは重要なことでありますが、先般も私自身は通学路の安全対策について県知事あてに、私は知事室まで行って、要望書を持って行かせていただきました。別に文書ベースで要望を上げることもできますし、そういったことを含めますと、政治家が1対1で会う場合に、要望だけに限定されますと、ちょっといささか疑問がありまして、今、中川議員がおっしゃったように、政策的な議論をしっかりと詰めていく、そういう場であるならば、私は会わないという、拒否することは別にやぶさかではないということでございます。 ○副議長(諸岡文人君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) 要望事項だけではないと思います。1対1で顔を見て対談をするわけですから、要望だけでも大事なことです。声を届ける、町民のですね、今、町政の課題、県政に対してきっちり届ける、直接。これだけでも大事です。あわせて、いろんな話し合いをするということは必要なことです。そう思いませんか。なぜ菰野町だけが拒否するんですか、これも。町長だけが。そんなに意地を張らんでもいいではありませんか。話をするということが、声を聞くということが、たとえ知事であれ、議員であれ、町民であれ、しっかり話を聞く、これが政治の原点です。地方自治の原点です。あなた自身もそう言われてるんですから。そうでしょう。よろしく、お願いします。そうじゃないとね、わざわざ、知事室まで行かんでも、ここでやりゃ、もっと効果的でしょう。思いませんか。拒否する理由がないです。  こんなことを言うとっても時間がありませんので、次にいきます。  議会の請願、真摯に受けとめているって言われましたけど、こないだ、議会が議決した新名神高速道路建設工事の安全対策について、議会として、議長、副議長を初め、常任委員長、副委員長、これ産業建設常任委員会ですけども、6人です。中日本高速道路四日市事務所に出向いて、直接ですね、手渡し、意見書を手渡して要請をしたんですけども、この間、行政は何をしましたか。直接、事務所に行って意見書を渡して、菰野町の意思を、町民の意思をきっちり伝えましたか。そういう協議をされましたか。お伺いします。 ○副議長(諸岡文人君) 都市整備課長、河内耕二君。 ○都市整備課長(河内耕二君) 2月に入ってから副町長を含めまして、ネクスコと土砂交通量、土砂の搬出の仕方等々を含めまして、どのようになるのかという情報収集も含めまして要望をいたしております。 ○副議長(諸岡文人君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) それは結局、直接行ってやったわけじゃないでしょう。普通の協議の中でやったんでしょう。だれにしたんですか。だれに話をされたんですか。もう一遍、答弁してください。 ○副議長(諸岡文人君) 都市整備課長、河内耕二君。 ○都市整備課長(河内耕二君) 担当者レベルで協議した分もあります。ただ、ネクスコにつきましては別件もありまして、所長に副町長が会っていただいて要望を上げさせていただいたという部分もございます。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) 意見書、渡しましたか。そのときに。初めて私たち議会の代表が行って直接、意見書を渡しているんです。ええかげんなことを言うてもうたら困るんです。誠意を持った対応がされていません。もうすべてがそうです。もっと真摯にと言いますけども、言葉だけでは困るわけです。これは、PTAあるいは区長さんから出された交通安全の問題です。土砂にかかわってね。本体の工事がこれから始まっていくわけですけども、それが完成しても全体的に、菰野町全体的に交通安全対策とか騒音とか振動とか、環境対策にしっかり取り組む。このことがおろそかになっているんではないか。本当に新名神が通って、夢の新名神120キロなんて言われておりましたけども、本当にそういう対応がきっちりされているのか。私、大変疑問に思っています。問題は過程が大事ですので、本当に真摯に受けとめるということであれば、その実現のために努力をする。このことが問われているんです。  そこで、小学校卒業までの、医療費の無料化について、再度お伺いします。  8点、また何度も何度も繰り返されておりますけれども、矢田議員が言われた、まさに町長の政策判断なんです。財務課長も言われた。財政の問題ではない、総合的な見地からの政策判断だって財務課長が言われた。まさにそのとおりだと思うんです。  ちょっと資料1を出してもらえますか。  これは石原町長が、伊勢新聞の政経懇話会で講演した資料です。  ちょっと次のページ、見てみますか。  関係性と基準ということで、おのれを知るっていう、これ、おのれを知るってどういう、自分自身を知る。これはね、どういう、これはみずからの政治信念だと思うんですけども、参考にする、まず第一に参考にする。近隣自治体や類似自治体でどうなっているのか。それから財政がどうなっているか。ここが議論の基本になる。逆に言うと、この議論の基本が違うと話にならないって言っているんです。ここがポイントなんでしょう、町長みずから言われている。他の市町と比較してどうなんか、そして財政力はどうなんかと、ここですよ、ポイントは。  資料2を出してもらえますか。もうちょっと大きくしてもらえますか。  これ、矢田議員も少し触れておりましたけれども、三重県下ので実施状況の中で、県費補助で就学前までは2分の1補助されておりますから、菰野町も含めて全市町でやっています。それ以上やっている自治体をここに書きました。これは4月1日現在です。4月1日、もう既にやっているんです。  既に、小学校卒業まで入院、通院とも医療費が無料になっている自治体、これ順次です、四日市市からですね、ずっと伊勢、南伊勢町までですね、この7つ。既に中学校卒業まで入院、通院とも無料になっている自治体は9つ。亀山から御浜町まで。18歳年度末、高校卒業までやっている、大紀町ね、これも含めると17自治体です。三重県が29市町の中で17の自治体、約6割の自治体が既に小学校卒業まで医療費を無料にしとるんです。これは町単、市単、単独でやっとるんです。  これ、県民の要求ですよ、自治体の要求ですよ。だからせめて小学校卒業までは県費で助成をしてほしい。当然の願いではありませんか。私はできることなら義務教育修了まで医療費を無料にする。子どもは菰野町の宝でしょう、国の宝です。今、大変ですよ、子育て世帯。  この間、民主党の子ども手当が縮小されちゃって、何と年少扶養控除が廃止されて、子どもさんたちの、子どもを持ってるところに33万円、1人33万円の扶養、特別扶養手当がなくなったんですから、控除が。7,000万円の負担をかけとるんです、菰野町だけで。大変ですよ。安心してね、せめて安心してお医者さんだけはかかれる。これ、当然の願いではありませんか。  まず、町長が言われているように、他の市町と比較しますと、圧倒的に6割のところが既に小学校卒業まで実施してる。15歳、中学生まで実施している自治体が9市町に上っている。これが実態であります。どう思いますか。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 確かに周りの市町を参考にするということは当然のことでありますけれども、そこに独自の政策判断がありながら、住民の皆さん方に説明し、議会とも議論をするという姿勢があっても私はいいと思ってます。  なお、あの資料が、私も大分前ですので、久しぶりに拝見したんですが、あの下に書いてあったことを見ますと、恐らく当時、議論させていただいてたのが、菰野町の斎場条例の料金改定のときで、1件当たり御遺体をだびに付す料金を、じゃあ周りの市町と比べてどうかなというようなことを議論していたところだったかなというふうな記憶がございます。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) 町長みずからがおのれを知る、議論の場合はここが大事なこの2点を、すなわち各市町の状況、そして財政、この2点が基本じゃなかったら議論にならないってあなた、言ってるんです。これはどんな政策でも一緒です。そうでしょう。だから他の市町は、半分を超えるところが既に小学生卒業まで無料になっているんです。これが基本でしょう。おくれているんです、菰野町は。追いついてもらわないと困ります。やらないという理由はどこにもありません。しかも2分の1の県費補助があるんですから。  2点目の財政について、少し触れてみたいと思います。  財政健全化比率については、財務課長が健全であります。もうそのとおりです。  ちょっと資料3を出してもらえますか。  県下の自治体、29市町の平成21年度の財政指標であります。ここ、ちょっと見てみますと、確かに順位7番目に悪い、これ、経常収支比率です。もっと悪いところがあるんです。1番って書いてる、桑名市が一番悪いんです。一番左でですよ、一番左です。そこでいいんです、そこで。経常収支比率、それからその経常収支比率で7番目でしょう。右側の経常収支比率は、これは臨時財政特例債等々のですね、今年度で返ってくる分は含まないと14番目です、14番目。大体真ん中なんです。  確かに、急にこの平成21年度からふえました。何でふえたんですか。それまでは八十何%だったでしょ。何でふえたんですか。  これは、いわゆる下水道会計に対する繰出金とか、水道会計に対する繰出金が今まで経常経費の中に入ってなかった。これを入れるということで、どんと上がったんです。まさにそうなんです。下水道に毎年、下水道会計に4億2,000万円から4億5,000万円も出しとるでしょう。これが経常収支比率を悪化させとるんです。だから、この下水道事業についてはもっと効率的にやらないとあかん。まだ、6割までいってないんですから、進捗率が。このまま続けてやったら大変なことになるよって警鐘を鳴らしてきた、ずっと町長が就任したときから。いまだにですね、何にも返答もないし、検討がしとるしとるっちゅうだけで、とっと朝明川以北はどうするのかっちゅうことも問われとるわけです。そんなにびゅうとやらんで、もっと年月をかけてやってもいいわけですから。  この経常収支以外はどうなっていますか。もう私のほうで言います。全部いいです。他の市町と比較して。公債費率は菰野町は26番目。これは下から数えて2番目にいいっちゅうことです。公債制限比率、これ3カ年、28番目。一番いいんですよ、菰野町は。それから財政力指数は9番目にいい。それから基金の積み立て現在高、4番目。これは標準財政規模のところと比較していますから正確です。4番目。それからずっといって地方債の現在高、27番目。これは下から2番目にいい。抜群にいいわけです。抜群にいいです。すべていい。これが菰野町の財政指標です。  たった2,000万円ができないですか。そんに、順位がどこにあって、これ優先すべきだって、そんな内容のもんじゃないでしょ。財政論から言っても。菰野町ができない理由がどこにもない。なぜしないんですか。他の市町村はもうとっくにやっている。菰野町はおくれている。なぜしないんですか。あなたの考え方ですよ。これが基軸ですよ。  答弁願います。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) まさにこれ、いい議論をさせていただいていると思うんです。今、言っているポイントは、医療費という、極めてランニングコストの部分の議論をさせていただいておりまして、公債負担率とか、今お示しになった、議員が、数値がいいという部分は借金をしていない、つまり投資的経費の中でどういった起債をしているかということに主にかかわる部分でございまして、常にこれから経常収支比率にかかわる、つまり民生費ベースの話を切り分けて話すということが財政論としては私は重要かなと思っております。  でありますので、他の市町がやれるからどうだっていう話、当然、議員の御指摘の向き、そして議員の御主張というのは、それはそれとしてあるものだと思いますが、私としましては、中長期的に見まして、今の経常収支比率を見た中でまだやるべきことがあるんじゃないかというふうな考え方もありますので、特に先ほどおのれを知るというようなことも引き合いに出していただきましたが、菰野町としては、先ほど御答弁申し上げましたが、単独消防を持ちながら、そしてまた単独で焼却炉を持って、これから更新時期、あるいは新名神高速道路だけでなく、救急搬送の増加によりまして人員の増強をしていかなければならないというような財政需要もございます。そういったあたりを今、鋭意努力して検討しているところでございます。 ○副議長(諸岡文人君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) 議論の基軸は他の市町村の状況、財政の状況ね。他の市町村はもう6割以上やってる。財政は菰野町は大変いい。これが議論の基軸です。しかも2,000万円の、これは各市町村みんな一緒です。みんな努力している、みんな課題はあります。県でも一緒です、それは。全県で実施するのに、予算も、菰野町は財政も、しっかり他の市町村と比べていいです。できない理由がない、しない理由がないんです。あなたの考え方からいっても。そうでしょう。ぜひとも実現してください。  私たち、これ4人が質問していますけども、4人ともしてくださいって言うとるんです。条例改正案を出します。今度は通ると思います。あなたはそれを執行しなければならないです。当然です。再議に付すこともできますが、再議に付しますか。  答弁願います。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 仮定の話にはお答え申し上げられないと思いますし、今、議論をきちっとさせていただいているというふうにして私は思っています。  繰り返しになりますが、他の自治体と比べた場合に、うちの町は単独消防を持ってます。しかも単独で焼却炉も持っていますという、比較論の中で申し上げさせていただいたわけでございまして、ほかと比べる中でここだけはいいですよみたいな話じゃなくて、現実のおのれは、ほかと比べる中で長所も短所もわかってくるんじゃないかということで、私は総合的に申し上げさせていただいとるわけでございます。  ほかの県、そしてまた28市町がやるというようなことの中で、それは唯一、唯一じゃないにしても最大の理由というような御主張かというふうにして御理解いたしておりますけれども、今、私の考えはそういうところでございます。 ○副議長(諸岡文人君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) 他の市町によってはいい部分も悪い部分もあります。もう当たり前であります。だからといって菰野町だけがやらない理由にはならないって言っているんです。  本末転倒をしております。ちょっともう次にいきます。当然、議会が条例を改正、これを、議会提案をして成立すれば、当然、実施してもらうのは当たり前です。  しかしね、もっと町民の願いとか、これ、議会っちゅうのは18人、町民の願いなんです。町民を代表する機関ですから。なかなか議論がかみ合わないわけですけれども、本当に、その辺はしっかりと考えていただくと。あんまりいこじにならないで対応していただきたいと、このように思います。  次へいきます。延長保育です。  先ほど町長、335世帯と言いましたけど、649の回答のうち、通常保育、これは8時30分から4時30分を超えて就労しなければならない、すなわち働いている家庭が345です。すなわち半数を超えている53.2%の方が通常保育ではだめだという回答です。  現在、長時間保育、ちょっと次の資料を出してもらえますか。ややこしいわけですが、ここに定義みたいなことを書いて、もうちょっと大きくできますか。  菰野町の通常時間は8時30分から4時半の8時間。ちょっと左へいきますと、全国的に保育所の開所時間は11時間というふうにされとんです。
     そこで、この11時間をベースに考えるんですけども、菰野町の開所時間が7時半から6時ですから、これは10時間半なんです。だからこの開所時間内、開所時間内で通常保育以外の保育、これを長時間保育というふうに言ってるんです。ので、菰野町は6時半まで、本来ならしなければならない。この開所時間、今現在の菰野町がやっている開所時間として行っている7時半から6時半までは長時間保育ですよね。6時半を超えますと延長保育に入ります。国からの補助金も入るということになります。  先ほど示していただきましたけれども、長時間保育に預けざるを得ない家庭が278家庭、42.8%。長時間保育以上、すなわち6時半以上、6時半は午後の6時半ですよ、6時半以上を望む家庭は149家庭、全体の23%、4人に1人なんです。土曜保育については、168家庭、全体の26%。  どうするんですか。来年度はぜひとも実施をしていただきたいと思いますが、具体的に開所時間内、すなわち6時半までは各園で対応する。6時半を超える延長保育について、これは何人おられますか。合わせて答弁願います。 ○副議長(諸岡文人君) 子ども家庭課長、小林義久君。 ○子ども家庭課長(小林義久君) お尋ねいただきました6時半を超えての延長保育を要望する御家庭につきましては、町長が申し述べましたとおり、149家庭の方が11時間以上の延長保育を望んでおるという実態が出ましたので、その149家庭の御要望にこたえることを目指して、効率的な保育のあり方を今後検討させていただきたいということでございます。御理解いただきたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) いつから実施されるのかって聞いたんです。その実施の方法はどのようにするのかっていうことを聞いたんです。  再度、答弁願います。 ○副議長(諸岡文人君) 子ども家庭課長、小林義久君。 ○子ども家庭課長(小林義久君) これ、検討する中におきましては、9月の、来年度の入園希望の段階で、延長保育あるなしの、こちらの表示をしなければいけないと思っておりますので、する際についても、どの園で行うか行わないかについて9月には明確にお示しできるということで考えております。 ○副議長(諸岡文人君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) 町長は、前のときの答弁でも、実施したいと。もう真摯に受けとめ、それこそしっかりと受けとめてやるって言われたんです。来年度から実施していただけますね。  町長、答弁を求めます。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) きょうの議論、ずっと一連の議論、全く同じでありまして、うちとしては本当に何が一番今必要なのかっていう判断をさせてもらっている最中だと思っています。  この149の家庭の方の切実なお願いというようなことは、私自身も受けとめさせていただいております。それは全体の施策の中で優先順位をつけて何をやるかということの判断になろうかと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) もう来年度の入園の対応をしていかんなんでしょう。9月には判断しなければならない。  先ほどの小学校卒業までの医療費無料化については、これ、9月から実施なんです。これはもう今、判断しなきゃ間に合わんです。予算をつけられないでしょう。今回予算をつけなかった。やらない理由ばっかり述べてきた。  今回は、町長がやる。子育て支援として本当に保育にかける子どもについては、さまざまなニーズにこたえたいと答弁されとんです。そして実態調査がされて、345家庭が通常保育を超えて望んでいると。そして278家庭、その4割が、長時間保育。そして149家庭、これ人数を聞いたんですけども、教えていただけなかったんですけども、ちょっと先に聞き取りでお聞きしました。798人のうち、延長保育を必要とする園児総数は88人、11%です。菰野保育園で20人、菰野西保育園で14人、計菰野地区で34人。270分の34、12.6%ずっとあります。大変ですね。これだけの要求があるんです。菰野町がやってこなかったことが問題なんですよ。全北勢地域で市町ではやってるんです。だからおくればせながらもですね、これも一緒です。いつ判断するんですか。今、判断しなきゃならないです。町長みずからがこれは必要だって言ってるんですから、何の政策的判断なんですか。やっていただけますか。来年度から。そういう方向で検討されているんでしょう。確認をします。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 子育て支援全体の中で今、議論をさせていただいてるところでございまして、私の中では、子ども医療費よりも先にやるべきことではないかというふうな考え方はございますが、今、中川議員と御議論させてもらってる中で、議会の中でもいろんな御議論があるということの認識でございますので、そのあたりはですね、御賢察賜りたいなというふうにして思っております。 ○副議長(諸岡文人君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) この2点につきましては、あれかこれかじゃない、両方ともやるべきです。当然のことです、これは。これも町長の政治姿勢、町長の決断にかかわる内容です。ひとつ町民の願いに、これは切実な願いです、こたえていただきますように求めておきます。  なかなかいい返事がいただけなかったので、時間がかかってしまいました。  三重県の住宅リフォーム助成であります。ちょっとグラフを出してもらえますか。  既に、23年度から実施しているのが朝日町と亀山です。平成24年度から実施したのが桑名、四日市市、鈴鹿です。この表のとおりです。すなわち、北勢地域の5市5町で14町があるわけで、そのうち4市1町、5市町で実施されている。これも5割の、北勢管内で5割の市町がこの住宅リフォーム助成制度を導入しとるんです。  ほんで、私これ、質問のときに、当然聞き取りをやります。どこが担当、どこが答弁してくれる、どこが担当かわからんかったんです。すなわち、そのぐらい真剣に受けとめている、真摯に受けとめているっていうけども、これ請願、全会一致で採択してる。そのぐらいおろそかに扱われているんです。やる気がないんです。これは町長の顔色をうかがってるんです。まさに町長の政治姿勢なんです。わかるでしょう。職員は現場にいてですね、子どもの医療費無料にしたい、保育所はですね、もっと充実せなあかん、職員は思ってるんです、現場で。ところが町長はそれをやろうとしない。顔色をうかがってるんです。これでは元気が出ません、職員。わかりませんか。もう難儀して答弁されてますよ、この間。子どもの医療費について。皆さん、聞いたら各担当課はどうですか。生き生きしてません。自信を持って答弁されてません。本当に私は職員がかわいそうだ、町民もかわいそうだと思います。  町長、私は、本当心配してるんです。心配して、あなたのためにも。本当は町民のためにもです。あなたの個人的な、何かこう、わけのわからんような、責任を県にすりかえたり、国にすりかえたり、その他、どっちが優先するとか、こんなんどうでもいいです。本当に。人に、責任転嫁をしたらあかんちゅうことです。あなた自身が決断することなんです。そのことを再度、訴えておきます。ぜひともこれ、実現するように求めておきたいと思います。  ちょっと答弁だけ願います。中途半端になります。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 私は私なりに本当に責任を持って一生懸命考えさせていただいておりまして、責任を転嫁するっていうわけじゃなくて、今の状況とかですね、さまざまなことを御説明させていただいておるというふうにして御理解いただけるとありがたいと思います。  それと、この住宅リフォームの件でございますが、これは3月議会で請願採択されて以降、即議論をさせていただきました。  中川議員がお問い合わせになったときに、どこがどうかということは、恐らく請願の趣旨からいきますと、観光産業課というのが一番大きなウエートを占めていたんですけれども、当町の中で協議した場合、当然、観光産業課も加わりましたが、総務課安全・安心対策室、並びに都市整備課の部分も加わりましたので、そこでの議論のアウトプットとしましては、当町の今の位置づけとしましては安全・安心という木造住宅耐震補強事業ということで、都市整備の部分でございますので、御理解いただきたいなというふうにして思います。 ○副議長(諸岡文人君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) どっちがどっちって、どっちでもいいんです、責任を持ってやってもらえば。そんなこと私、聞いてないでしょう。  でね、もうあと1分でございます。経済効果は朝日町、ことしの部分で11.12倍、経済効果。亀山市、9.53倍。あのね、43件、これ496万2,000円ね、ことし1,000万円ですから、2回に分けてやるっちゅうんですから、500万円で切ったんです。十数件オーバーして抽せんになった。全体の工事が4,700万円、4,729万円です。  桑名市は、1つだけ紹介します。これ、すごいです。受け付けの日に長蛇の列。もう朝早うからもう並んでですね、20人から30人、朝7時には行列ができた。10時ごろにはもう既に受け付け100人に達して締め切ったんです。交付決定額850万円、工事総額は1億4,000万円、経済効果は16倍であります。  大いに、菰野町議会が決議してることです。真摯に受けとめてと言われますけれども、ちゃんと他の市町の状況も調査もされてない。真剣にやってないわけです。やろうと思っても町長の顔色をうかがってやれない。町長の政治姿勢、大変残念であります。  時間が来ましたので、以上で終わります。 ○副議長(諸岡文人君) 以上で、中川哲雄議員の一般質問は終了いたしました。  以上で、本日予定しておりました日程はすべて終了いたしました。  長時間にわたり、皆さんの御協力ありがとうございました。  本日は、これにて散会いたします。御苦労さまでした。                午後 4時20分 散会...